M.2との互換性もあるが
あくまでエンタープライズ向け
SamsungはこのNF1を強力に推進しており、正式な標準化作業が済む前に容量16TBのPM938を6月8日に発表したが、製品としては8TBのものが6月21日に発表された。
画像の出典は、“Samsungのプレスリリース”
この8TBのものは256GbのTLC NAND Flashを16枚積層したチップを、表裏それぞれ8枚づつ搭載している。したがって256(Gbit)×16(積層)×16(チップ)÷8(bit/Byte)=8TBとなるわけだ。
Samsungは今後、NAND Flashを512Gbit TLCに切り替えることで16TB製品も用意するとしている。この16TBのNF1 SSDを、前述の画像のような構造なら36枚フロントパネルに実装できるので、合計容量は576TBになる、というわけだ。
先のRuler SSDの場合に比べると理論値でも半分ほどの容量でしかないが、Ruler SSDは1Uシャーシの半分ほどを占めているため、これ単体でサーバーにするというよりも、このRuler SSDのシャーシはストレージ専用と位置づけて、他のシャーシに格納されたサーバーと連携する感じになる。
それに対し、NF1ではサーバー用のエリアがそれなりに取れているので、これ単体でアプリケーションサーバーやキャッシュサーバーを構築することもできるだろう。このあたりは当然トレードオフの関係にあるので、どちらが良いかは今の段階ではなんとも判断しがたいものはある。
なお、M.2との互換性は保たれているので、それこそマザーボードのM.2スロットに装着することも不可能ではないし、NF1に搭載されるコントローラーはNVMe 1.3準拠とされるので、OSからも正しく認識はされるだろう。
ただNF1はエンタープライズ向けに積層パッケージを利用したNANDチップを搭載するので、価格は容量に比例することになる。
たとえばSamsungのSSD 970 EVO 1TBは原稿執筆時点で実売価格は4万6800円になっている。ということは、ほぼ同じチップ(TLC V-NAND)を積層したものを用いる8TBのNF1 SSDは37万5千円ほどの価格になることが予想されるわけで、一般的なコンシューマー向けの価格とは言いがたい。
そんなわけでNF1 SSDはあくまでエンタープライズ向けの枠をはみ出さないのではないかと筆者は考える。
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