さとうなおきの「週刊アジュール」 第46回
WebベースのGUIクライアント「Azure Cosmos DB Explorer」が利用可能に
日本語にも対応、「Video Indexer」にビデオ内の言語を自動識別する機能
2018年07月19日 11時00分更新
こんにちは、さとうなおきです。今回の「週刊アジュール」では、2018年7月1日から7月7日の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。
Azure Cosmos DB:Azure Cosmos DB Explorer
Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。
3月にGA(一般提供)になっていた「Azure Cosmos DB Data Explorer」(データエクスプローラー)は、Azure Portal内で、Azure Cosmos DBのデータの作成、クエリ、管理のためのGUIを提供します。
今回、「Azure Cosmos DB Explorer」がパブリックプレビューになりました。Azure Cosmos DB Explorerは、Azure Cosmos DB Data Explorerの全画面バージョンです。
Azure Cosmos DB Data Explorerでは、Azure Portalへのアクセス権限が必要ですが、Azure Cosmos DB Explorerでは、Azure Cosmos DBのデータベースやコレクションへの接続文字列さえあれば、Azure Portalへのアクセス権限がなくても利用可能です。
詳細は、ブログポスト「New Azure #CosmosDB Explorer now in public preview」をご覧ください。
Azure API Management:Azure Application Insights統合、7月5日のリリースノート
Azure API Managementは、既存のAPIに対するAPIゲートウェイのサービスです。
Azure Application Insightsは、APM(アプリケーションパフォーマンス監視)ツールです。
1月に、Azure API ManagementのAzure Application Insights統合が、パブリックプレビューになっていました。
今回、この機能がGAになりました。いくつかの新機能も追加されています。
詳細は、ブログポスト「Generally Available – Application Insights Integration」、ドキュメントをご覧ください。
6月19日のリリースノートに続いて、Azure API Managementの7月5日のリリースノートが公開されました。いくつかの新機能や修正があります。
詳細は、ブログポスト「Azure API Management release notes – July 5, 2018」をご覧ください。
Azure Search:シノニム
Azure Searchは、フルテキスト検索サービスです。
Azure Searchの「シノニム」は、2017年4月にパブリックプレビューになっていました。同義語をシノニムとして定義しておくことで、検索の精度を改善できます。今回、この機能がGAになりました。
詳細は、ブログポスト「Azure Search – Announcing the general availability of synonyms」、ドキュメントをご覧ください。
Visual Studio Team Services:利害関係者ユーザーによる管理
Visual Studio Team Services(VSTS)は、コードリポジトリ、バックログ管理、CI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)などの機能を備えた、開発チーム向けのサービスです。
Visual Studio Team Servicesで、利害関係者(Stakeholder)アクセスレベルを持つユーザーは、(プロジェクトやチームの作成や編集、権限の管理といった)管理作業を行うことができませんでした。
今回、利害関係者アクセスレベルのユーザーに、管理作業を行うための権限を与えることが可能になりました。
詳細は、ブログポスト「If I am a VSTS Stakeholder, can I also be an Admin?」をご覧ください。
Azure Cognitive Services:Video Indexerの音声言語識別
Azure Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。
Azure Cognitive Servicesの1サービスである「Video Indexer」は、ビデオに対して、書き起こし、顔認識、文字認識、主要フレーム抽出、感情分析、翻訳といった機能を提供するサービスです。Video Indexerは、現在プレビュー中です。
これまで、Video Indexerでは、処理するビデオの言語を指定する必要がありました。
今回、Video Indexerで、音声言語識別(Spoken Language Identification、LID)がサポートされました。音声言語識別を使うと、ビデオ内で使われている言語を自動検出できます。
音声言語識別は、現在、日本語、英語、中国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ロシア語をサポートしています。
詳細は、ブログポスト「Spoken Language Identification in Video Indexer」をご覧ください。
この連載の記事
-
第155回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第154回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第153回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第152回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第151回
TECH
「Ignite 2021」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 -
第150回
TECH
Azure CDNが準リアルタイムのログ/メトリックをサポート -
第149回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《AI/IoT編》 -
第148回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《データ編》 -
第147回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《アプリ開発編》 -
第146回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《インフラ編》 -
第145回
TECH
「Ignite 2020」で発表されたAzureアップデート《ハイブリッド/セキュリティ編》 - この連載の一覧へ