このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

Red HatがAPACパートナーイベント「Red Hat Partner Conference Asia Pacific」開催

加速するRed Hatのコンテナフォーカス、APAC独自のOpenShiftパートナープログラム新設

2018年07月17日 13時00分更新

文● 羽野三千世/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 米Red Hatは2018年7月11日~12日、インドネシア バリ島でアジア太平洋地区(APAC)のパートナーイベント「Red Hat Partner Conference Asia Pacific」を開催した。隔年で開催される同イベントは、APACのパートナー企業に向けて、Red Hatの戦略や最新の製品情報、導入事例を紹介するもの。今回のイベントには、日本企業を含むパートナー企業の関係者、Red Hat関係者が合わせて300人以上が参加した。

Red Hatの本社パートナー担当役員やAPAC担当幹部がバリ島に集まった

 Linuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」や、RHELベースのOpenStackディストリビューション「Red Hat OpenStack Platform」といったインフラ製品に継続的な開発投資をしつつ、Red Hatの目下の最注力分野は、コンテナアプリケーション基盤「OpenShift」や自動化ツール「Ansible Tower」を使ったクラウドネイティブなモダンアプリケーション開発の領域だ。

 今回のパートナーイベントでは、コンテナ化されたモダンアプリケーションによって「顧客のデジタルトランスフォーメーションを支援しよう」というメッセージが繰り返し強調された。また、OpenShiftによるモダンアプリケーション開発を支援するAPAC独自の新しいパートナープログラムが発表された。

APACではパートナー経由の売上が8割以上

Red Hat Senior Vice President and General ManageのDirk-Peter van Leeuwen氏

 まず、Red HatのAPAC営業トップであるDirk-Peter van Leeuwen氏は、前回のAPACパートナーイベントを開催した2年前から今日までの同社の事業成長に言及した。同社の2018会計年度(2017年3月~2018年2月)の売上高は29憶2000万ドル。2016会見年度の20億5000万ドルから「売り上げ規模が10億ドル近く拡大した」(Leeuwen氏)。

 製品別に2年間の売上成長率をみると、OpenShiftは91%増、Red Hat OpenStack Platformは34%増、Ansible Towerは81%増。そのほか、RHELやJBoss Middleware、トレーニングサービスを含めてすべての事業で増収となっている。

Red Hat Partners & Alliances担当Senior Vice PresidentのMark Enzweiler氏

 同社 パートナービジネストップのMark Enzweiler氏は、「Red Hatの売上成長を支えているのはパートナー企業。APACは特にパートナーを通じてのビジネスが大きい地域だ」と説明する。Enzweiler氏の提示した数字によれば、グローバルではRed Hatのパートナー経由の売上は全体売上の72%。APACはグローバルより比率が高く、パートナー経由の売上比率は80%以上を占める。

 同社のパートナーシップは、(1)RHELやOpenStackを使ったハイブリッドクラウド環境の「インフラ」構築、(2)OpenShiftによる「モダンクラウドアプリケーション」構築、(3)Ansibleを使いハイブリッドクラウドの異なるインフラ間でワークロードを統合管理・自動化する「自動化」の3つテクノロジー領域にある。

 ハイブリッドクラウド環境でのインフラ構築やモダンアプリケーション開発を支援するクラウドパートナーはAPACに200社以上おり、今後は、自社のソリューションにRed Hat製品を統合して提供するISVパートナーを拡大していくとする。クラウドパートナーの事例として、今回のイベントでは富士通とNTTデータのRed Hat OpenStack Platform/OpenShift採用が大きく紹介された。

「今後はAPACでISVパートナーを拡大」と話すRed Hat APACパートナーアライアンス担当Vice PresidentのJosep Garcia氏

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    TECH

    フォーティネットの「SSL-VPN廃止」 IPsec移行と脱VPN、それぞれの注意点を総ざらい

  2. 2位

    ソフトウェア・仮想化

    「SaaSの死」の影響は感じない ― グローバル以上に好調な日本市場、ServiceNow鈴木社長が語る

  3. 3位

    ネットワーク

    ネットワークとセキュリティの統合に強み 通信事業者系ZTNA/SASEサービス3選

  4. 4位

    TECH

    「蟻の一穴」となるリモートアクセスVPNの脆弱性 ZTNA/SASEはなぜ必要か?

  5. 5位

    ビジネス・開発

    いますぐ捨てたいITサービスは? AI推しにそろそろ飽きてません? 情シスさんのホンネを「ゆるっとナイト」で聞いた

  6. 6位

    デジタル

    海外駐在員の負担を軽減し、ワンチームへ kintoneは言語と文化の壁を越える「翻訳の魔法」

  7. 7位

    ビジネス

    医療費5兆円抑制につながる“国産ヘルスケア基盤”構築へ SMBC×富士通×ソフトバンクが業務連携

  8. 8位

    エンタープライズ

    基盤も古いし、コードも酷い! そんなクエストにGitHub Copilotで試行錯誤しまくった「みんな」こそ最高

  9. 9位

    ITトピック

    「AI導入で人員を減らしても収益は増えない」その理由/「専任情シス不在」中小企業の3社に2社/ユーザーアカウント流出が加速、ほか

  10. 10位

    sponsored

    完全自動運転の実現へ、チューリングが開発基盤にGMO GPUクラウドを選んだ理由

集計期間:
2026年05月18日~2026年05月24日
  • 角川アスキー総合研究所