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魅惑のXperia周辺機器 第110回

とにかく小さいワイヤレスイヤフォン「WI-SP500」:Xperia周辺機器

2018年06月17日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 今回はXperiaなどのスマホで気軽に使え、かつ防滴性能をもつソニーのスポーツタイプのワイヤレスヘッドフォン「WI-SP500」をご紹介します。

 最近スマホ用では主流になっている、ノイズキャンセリング機能や外音取り込みといったハイテクな機能は特にありません。ただただシンプルに装着したままで周囲の音声も聞き取りやすいという開放インナーイヤー型で、実売価格7500円前後とリーズナブルなのも特徴です。

 左右独立で耳に装着するタイプ、首にひっかけてその先から両耳に装着するタイプなど、各社各製品でいろいろなアプローチがある中で、WI-SP500は左右独立型のように見えながら、1本のケーブルでつながっているスタイルです。

 ワイヤレスで必須のバッテリーや通信部分は円柱のスティック状になったところに搭載されており、左右がつながるケーブル途中に物々しいユニットもなく、とてもスッキリした印象。そして、スティック状の横にインナーイヤーの13.5mm径ダイナミック型ドライバーがくっついています。

 見た感じはちょっと懐かしさを感じさせる、ひと昔前のインナーイヤー型を彷彿とさせる丸い形状ですが、このカタチこそが開放型のデザインです。WI-SP500では、ここに耳に合わせた形になった滑りにくい突起状のイヤーチップをスッポリとかぶせることで、耳にしっかりフィットします。イヤーチップは耳のサイズに合わせて2サイズ用意されており、好みで付け替えできます。見た目に反して全体が軽いことも合わせて、装着時の負担も少ないです。

 開放イヤフォンの特徴は「音を遮音する」という方向ではなく、あえて周囲の音を聞きやすくしていることです。遮蔽することを追い求めなくなると気がラクなもので、つねにオープンスタイルでイヤフォンを装着していても、人の会話も聞こえるし電車など交通機関のアナウンスも聞こえます。音楽は、どちらかと言うとBGM的に楽しむと考えるといいかもしれません。

 さらに、日常でもスポーツ時にも有効なJIS防水保護等級IPX4相当の防滴性能があります。雨が降ってきても、運動して汗をかいても、水しぶきがかかっても、壊れる心配もなく使えるのはとても心強いものです。最近のXperiaが当たり前に防水性能をもつことを考えると、イヤフォンにも似たような機能があれば、どちらにも気を使わなくて済みます。

 ワイヤレス接続にはNFCを利用し、Xperiaにあるおサイフケータイ(NFC)のあるマークを近づけるだけでカンタンにペアリングが完了します。購入後箱を開けて、ピコっとするだけですぐにワイヤレスで使えるシンプルさが魅力。さらに最大で8台までペアリングできるマルチペアリングに対応しており、よく使う機器といちどペアリングしておくと、2回目からの接続もカンタンです。

 このサイズながら、きちんと音楽再生機の曲送り/戻しや再生/一時停止、音量の調節といったコントロール機能も付いています。コントロール系はすべて右側のユニットに集約されており、マイクも備わっているのでハンズフリー通話もできます。

 また、再生ボタンを長押しするとスマートフォンの音声アシスタント「Googleアプリ」を起動することができ、そのまま音声で話しかけて音楽を再生したり、時間や天気予報などの検索を音声だけで操作できます。

 充電端子らしきものがすぐには見当たりませんが、右側のユニットの先がキャップ状になって開くようになっており、そこにmicroUSB端子があります。フル充電からの最大再生時間は約8時間。なかなかのスタミナ性能で、丸1日持ち歩いてもバッテリー切れの心配はなさそうです。

 コードを含まずの重量はたったの18gで、まず負担に感じることはありません。しかも、付属のキャリングホルダーを使うと、びっくりするほど小さくまとめることができます。これだけコンパクトになると、ポケットでもバッグのスキマでも、どこにでも入れて持ち運べます。

 ワイヤレスかつ長時間駆動、さらにまわりの音が確認できて、防滴性能もアリといった、快適性に結びつく特徴をいくつも併せもつWI-SP500。つねにスマホといっしょに持ち歩きたいガジェットです。

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