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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第458回

Ryzen GベースのRyzen Proを発表、第2世代ThreadRipperも! AMD CPUロードマップ

2018年05月14日 22時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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DELL、HP、Lenovoの3社が
新しいRyzen Pro搭載製品を発表

 さて、AMD自身でのRyzen Proに関する発表はだいたいこの程度だが、DELL、HP、Lenovoの3社からこの新しいRyzen Proを搭載した製品に関する発表が同時に行なわれたので、こちらもまとめてレポートしておきたい。

会議などで社内を移動しながら仕事する人を
ターゲットにしたDELL

 まずDELL。同社はRyzen 3 Pro 2200Gを搭載したOptiplex 5055SSFと5055 Tower、それとRyzen 5 Pro 2500Uを搭載したLatitude 5495の3製品を発表したが、力点はLatitude 5495に置かれていた。

ひさびさにトラックポイントが復活したLatitude 5495。メモリー16GB/ストレージ500GBという構成だが、こちらは選択できるようだ

 DELLによれば、Latitudeのターゲットとする用途は下の画像の通りである。この中でも特にCorridor Warrior(会議などでノートを持って社内を延々と移動しながら仕事する人)に向けて、キーボードの打ちやすさやレガシーデバイスへの接続性(たとえば、まだRGB接続のプロジェクターは広く使われている)などを重視したのがLatitude 5495であるという話であった。

DELLの説明の中で、特にLatitudeはCorridor Warriorに向けた製品であると説明があった

 キーボードの打ちやすさを追求すると、どうしても薄型では難しくなるということと、強度を保つためにはある程度の厚みがあったほうが良い、ということで旅行などの持ち運びにはやや大振りだが、社内を持ち歩くには十分なサイズと考えているという話であった。

Latitude 5495のコンセプト。厚みは、昨今の薄型ノートからするとそこそこ厚い部類に入る

最大7画面出力が可能
セキュリティーも強化したHP

 HPは今回、ノート5製品+デスクトップ3製品の合計8製品を一挙に発表した。EliteBook 700シリーズ G5はスクリーンサイズが13.3/14.0/15.6インチの3種類が用意されるが、その他のスペックは基本的に同じ(バッテリーサイズは筐体の大きさに合わせて若干違いがあるらしい)。

もっともmt44 Thin Clientはノートと分類して良いのか悩むが、構成的には完全にノートである

そしてこのEliteBook 700シリーズG5にもトラックポイントが装備されている

 EliteDesk 705シリーズ G4は同G3シリーズの後継となる製品だが、デザインが一新されている。デスクトップで一番小さいのがEliteDesk 700 Miniで、このサイズで最大7つのディスプレー出力が可能なのが売りである。

EliteDesk 705シリーズ G4。スモールフォームファクターはTDP 35W構成だが、なぜかミニタワーはTDP 15WのRyzen 5 Pro 2500Uを搭載とあった。説明が間違っている可能性もある

EliteDesk 700 Mini。おそらくオプションのディスクリートGPUカードを装着すると7画面出力可能という話で、本体そのものは3画面出力と思われる

 ちなみにHPは今回の発表にあわせ、新しいHP Sureシリーズのセキュリティー機能を導入することを明らかにしている。

セキュリティー機能一覧。ちなみにインテルのCPUでは(下の2つを除き)実装されないようだ

 このうちHP Sure ViewとHP Privacy Cameraはそれぞれ単独の機能であるが、HP Sure Start~HP Sure Clockまでの機能はAMDのRyzen Proを利用することで可能になる、という話であった。

HP Sure Viewは、液晶面に貼るプライバシーフィルターと同等の効果を画面側で実装する

HP Privacy Camera。カメラに機械的なシャッターを設けるというだけ

※お詫びと訂正:記事初出時、Latitude 5495のHDDの容量に誤りがありました。記事を訂正してお詫びします。(2018年5月15日)

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