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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第458回

Ryzen GベースのRyzen Proを発表、第2世代ThreadRipperも! AMD CPUロードマップ

2018年05月14日 22時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII.jp

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筐体を新たに作り直し
Ryzen Proに最適化したLenovo

 最後がLenovoである。同社はThinkPad 2製品のほか、スモールフォームファクターのThinkCentre M725s、それと超小型のThinkCentre M715qを発表した。

Lenovoが発表した製品群。ただしこのうちThinkCentre M725は会場で展示がなかった

 ThkinCentre M715Qは1リットルサイズという、EliteDesk 700 Miniと同等サイズであり、基調講演では無理やりスーツのポケットに入れるといったデモも行われた。

ディスプレー出力、会場に持ち込まれたのはRGB+DisplayPort×2という妙な構成だったが、これはいろいろカスタマイズができるという話であった

ThkinCentre M715Qを振り回すLenovoのDavid Rabin氏(VP, Commercial Marketing, Lenovo PC and Smart Devices)。この直前にはスーツのポケットに無理やり詰め込んでいた(ただし半分はみだしていたが)

 一方ThinkCentre M725は標準では今回発表のGPU統合Ryzen Proが用意されるが、GPU非統合の8コア16スレッドのRyzen Proを搭載することも可能という話であった。

ThinkCentre M725の概要。構成オプションをかなりいろいろ用意するとのこと

 さてThinkPadであるが、今回のRyzen Proの登場により、これまで同社に寄せられていたAMDベースシステムの問題点がすべて払底されたとまず説明した上で、ThinkPad A485とThinkPad A285を紹介した。

ThinkPadに寄せられていた問題点。最後の質問は、ThinkPad A275はかなり熱くなることで有名でもあったので、これに対する回答と思われる

 このうちThinkPad A485に関しては従来のThinkPad A475と共通の筐体のようだが、ThinkPad A285は新規に作り直したという話であった。

 実はThinkPad A275はインテル向けの筐体を流用した結果、熱設計に無理があったらしく、「熱い」という話もこれが理由だったらしく、今回はRyzen Proに最適化したことでこのあたりの問題を解消したようだ。

ThinkPad A485。会場での構成は、Ryzen 5 Pro 2500U+8GB DDR4、128GB M.2 SSD+1TB HDDとなっていたが、これはあくまで一例と思われる。メモリーは2DIMMスロットで最大32GBまで可能という

ThinkPad A285。会場での構成は、Ryzen 3 Pro 2300U+8GB DDR4、256GB M.2 SSD。メモリーは1DIMMスロットで最大16GBまでとなっている。2.5インチHDD/SSDの搭載は不可能とのこと

ThinkPad A285とThinkPad A485。サイズはA285がXシリーズ相当、A485がTシリーズ相当と考えればわかりやすい

 以上3社の製品、正式な出荷時期や最終的な構成はまだはっきりしないが、早い製品は数週間以内、遅い製品も今年第3四半期中には投入予定だそうである。 

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