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エデュケーション@プログラミング+ 第12回

今年こそ親子でプログラミングを始めよう!

プログラミングにはじめて触れる親子向け、やさしくて面白いプログラミング関連本5冊

2018年05月08日 17時00分更新

文● 吉川あかり

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 新学期を迎え、学校や家庭での教育について考える機会が増えたのではないだろうか。今年こそプログラミング教育を取り入れたいけど、プログラミングなんてやったこともないし、子どもに教えられる自信もない…そんな方もいるだろう。編集部に届いた本の中から、初心者親子にも読みやすい子ども向けプログラミングに関する5冊を紹介しよう。

まずは手を動かしたい!Scratchでゲームを作りながら学ぶ

橋爪香織 (著)、 たきりょうこ (著)、阿部和広 (監修)、 うめ(まんが監修)

はじめてのプログラミング(学研まんが入門シリーズ) 学研プラス刊

使用言語 Scratch

ISBN  978-4-05-204585-1

定価  1,404円(税込)

 まんがと解説を組み合わせた立体的な構成になっている本書。ゲームで負けっぱなしの主人公みらいが、自分でつくったゲームなら勝てるはず!と、友だちとゲーム作りを始めるという内容。みらいを始めとした小学5、6年生5人のチームでのゲーム作りを中心として物語が進んでいく。キャラクターにはそれぞれプロデューサー、プログラマー、コンポーザーなどの役割が割り振られていて、小学生ならその名前の格好よさに胸熱だろう。また、ストーリーが面白く、ちょっと「うるっ」とするようなラストへ繋がっていく。

 この本の中で使用されるプログラミング言語は、初心者向けとして有名な「Scratch(スクラッチ)」。公式ページにアクセスすれば簡単にプログラミングを始められる。本書の解説ではScratchのサイトへのアクセス方法から丁寧に書かれていて、これまでパソコンに触ったことのない子どもでも進めやすくなっている。本書を通してScratchで簡単な横スクロールのゲームが作れる構成だ。ただし、アカウント作成や環境設定については保護者の協力が必要になっている点に注意。第3章「インターネットの世界の住人」では、インターネットのコミュニティーのマナーや危険性について触れられており、インターネットに初めて触れる子どもには、ぜひ読ませたい内容だ。

 実際にプログラムを書いてゲームを作りながら読み進めて行く本書だが、途中でつまづいても、最後のページにプログラムが全部まとめられているので大丈夫。正しいプログラムを見比べながら、1人でも作り進めることができる。また解説では、漢字にふりがなが振られていたり、噛み砕いた説明になっていたり、小学生でも読み進めやすい工夫がされている。まだまだパソコンに慣れていないが、初めてゲームを自力で作ってみたいと考えている小学生にオススメ。

星野尚(著)、阿部和広 (監修)

親子で学ぶプログラミング超入門 技術評論社刊

使用言語 Scratch

ISBN  978-4-7741-9359-5

定価  本体1,480円+税

 こちらも実際にプログラミングをしながら学んでいくスタイルのまんがと解説が一緒になった本。本書を参考にしてScratchでシューティングゲームを作ることができる。お隣さんがプログラミング教室に通い始めたことをきっかけに、ゲーム作りを始める伊藤家の話が中心になっている。前半はプログラミングについての解説、後半で実際にゲームを作っていく流れになっている。

 『はじめてのプログラミング』に比べ、解説が大人向けになっているところが特徴。子どもだけで読むには難しい内容も含んでいるため、親が読んで子どもと一緒に作っていくというスタイルが向いているだろう。他の最新の子ども向けプログラミング言語の紹介もされていて、今ではこんなものもあるのか!とびっくり。本書を終えたあと、何を学んでいくかを考えるヒントになるだろう。

 ゲーム作成のパートは、解説が非常にわかりやすい。プログラミング初心者でもとっつきやすい内容だ。子どもと一緒にプログラミングを始めたい保護者におすすめ。

プログラミングを学ぶその前に読んでおきたい本

鈴木朋子(著)、坂本章(監修)

親子で学ぶスマホとネットを安心に使う本 技術評論社刊

ISBN  978-4-7741-9358-8

定価  本体1,280円+税

 こちらは、初めてインターネットを使う子ども向けにスマホとインターネットの注意点をまとめた本。構成は上の『親子で学ぶプログラミング超入門』と同じ。またまた伊藤家が、中学生の長女にスマホを持たせるのをきっかけにスマホとネットのマナーについて学ぶという内容。インターネットの恐ろしさを記述してただ禁止するのではなく、解決策やルールの提案をしているのが特徴。インターネットのサービスが多様化している今、子どもが触れるサービスは保護者が把握しきれない。「SNS疲れ」やライブ配信の「投げ銭」など、最新のネット文化について言及されている。

 初めてインターネットに触れる子どもと一緒に読みたい一冊。

石戸奈々子(監修)

図解プログラミング教育がよくわかる本 講談社刊

ISBN  978-4-06-259861-3

定価  本体1,300円+税

 本書は、プログラミングを学ぶ子どもではなく、これからプログラミング教育を行う保護者や先生が対象。プログラミングそのものではなく、プログラミング教育についての本であることに注意してもらいたい。プログラミングとは何かについての解説から始まるので、プログラミングに触れたことのない読者でもわかりやすくなっている。

 全5章で構成されており、それぞれ「プログラミング教育とは何か」、「家庭でのプログラミング教育について」、「小学校でのプログラミング教育について」、「プログラミングの必要性」、「プログラミングがもたらす効果」について図解されている。「家庭でのプログラミング教育について」では、今すぐ使えるソフトの説明や民間教室の紹介も。また小学校でのプログラミング教室についての章では、実例の紹介だけでなく機材や予算が足りない時にどうするかにまで言及。プログラミング教育を行う側として、すぐにでも知っておきたい情報が盛り込まれている。

 プログラミング教育に興味がある、プログラミング教育をしなくてはならなくなった、そんな保護者や先生にまず読んでもらいたい一冊。

発展!電子工作をしてみたい

伊藤尚未(著)

電子工作パーフェクトガイド 誠文堂新光社刊

ISBN  978-4-416-71713-4

定価  本体1,800 円+税

 プログラミングを始めると興味が出てくるのが電子工作。本書はそんな次に挑戦したい小学生以上に向けた電子工作の入門だ。対象は小学3年生以上となっているが、やや難しい内容や危ない工具を扱う場面もあるため、保護者と一緒に読み進めることをオススメする。前半では部品、回路の基本的な解説が行われ、後半で実際に11の作品の組み立て図とつくり方が紹介されている。だんだん難しくなっていくものの、最終的にはロボットカーも作れるようになる。各章、作品ごとに必要な部品がまとめられているため、何の部品が必要かは一目瞭然。

 また、本書の最後にはマイコンを使った電子工作についても触れられている。ArduinoやScratchでプログラムできるRaspberry Piを使った装置のつくり方の解説も。

 Scratchでプログラミングを学んでからの選択肢としてオススメの一冊。

親子一緒にプログラミングを学ぼう

 教室に通うより手軽なプログラミング本。初心者でもとっつきやすい本がたくさん出てきている。今年は親子一緒に学んでみるのはいかがだろうか。また、プログラミングそのものだけでなく、インターネットのマナーやルールを学べる本もあわせて手に取ってもらいたい。

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