組み立て手順をマスターして
自作PCに挑戦だ
ここからは、PCの組み立て手順を紹介していこう。工程はPCケースやCPUクーラーの構成で若干変わってくるが、基本的な流れは同じでCPUの取り付けも、CPUとソケット形状こそ異なるが手順は同じになるので、AMDのRyzenシリーで組む人も安心だ。
PC一式パーツが揃ったら、早速、開封して組み立てをはじめたくなるが、ひとまず下準備だ。細かいところだが、準備をするのと、しないのとでは進行に大きな差が出てくる。
まずは工具で、自作PCで最も使用頻度が多いプラスドライバーだ。先端サイズ“1番”または“2番”(数字が大きい方が、サイズは大きくなる)を用意しよう。
さらにM.2 SSDの固定時に、“0番“のプラスドライバーが欲しいところ。そのほかの工具では、ラジオペンチ(結束バンドの切断できるものが◎)と、ニッパーがあると便利だ。
ドライバー類は2000円程度の多機能ツールキットもあるが、この機会にベッセルなど、高品質な工具を用意するのもありだ。
サプライ関連で必須なのが結束バンドで、長さ100mmのものが裏面配線に最適。PCケースとこだわり次第だが、試行錯誤しながら奇麗に配線していくと、あっという間に20~30本は使ってしまう。
50本や100本入りを用意しておくと、余裕を持って裏面配線にこだわれる。また、ネジを種類ごとに入れておける、ピルケースもあると便利だ。
そのほか必要なのは、熱伝導率の高いグリスやグリスを伸ばすヘラになる。ただ、グリスはCPUクーラーの付属品でも冷却性能に問題なく、ヘラも量販店のポイントカードなどが替わりになるので、別途購入しなくとも大丈夫だ。
Windows 10の準備も忘れずに
PCパーツと一緒にWindows 10 DSP版を新規購入した人も、今使っているWindows 10を流用する人も、覚えておいて損のないのが、Windows 10 USBインストールメディアの作成方法だ。別のPCと8GB以上のUSBメモリー、インターネット接続が必要だが、簡単操作で最新(大規模アップデート適用済みイメージ)のWindows 10インストールメディアを作れる。
PCケースはひとりでも楽々出せる
工具やサプライなど、組み立てる準備が整ったら、いよいよ組み立てスタート。取り敢えず、各種パーツを箱から取り出し、付属品や傷、破損などがないかを確認しよう。同時にマザーボードやPCケースなどのマニュアルに、ひと通り目を通しておこう。
PCパーツの多くは箱やシュリンクカバーなどにメーカー保証書が貼られていることが多いほか、ショップの初期不良交換時は箱を含め、付属品がすべてそろっている必要があることも多々あるので、この時点で捨てたり、箱を潰したりするのは避けよう。
ここでワンポイントだが、自作PC最大の大物となり、持ち帰りに悩むことになるPCケースは出すのもひと苦労だ。とくに旬な魅せる系の強化ガラスパネル採用ケースでは、重量もかなり大きくなっており、ひとりだと厳しいこともある。
そんなPCケースは中身ごと引っくり返してしまえば、楽々と箱から取り出せる。梱包材のカスなどが、床に散らばるのが難だが、腰を痛めるよりはマシだろう。