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スマホメーカー栄枯盛衰~山根博士の携帯大辞典 第84回

サムスンは一度iPhoneにすべてを奪われた そして導き出した答えが「Galaxy」だった

2018年04月01日 12時00分更新

文● 山根康宏

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 Galaxyシリーズの最新モデルも好調なサムスン。しかしAndroid OSを採用する前のスマートフォンは、存在感をなかなか出せぬままに上位メーカーの後塵を拝していました。Galaxyシリーズ以降の歴史は、本連載の第3回目と4回目で紹介しています。今回はGalaxy以前にどんなスマートフォンを出していたのか、サムスンの古き歴史を振り返ります。

「ノキアを抜けない」ジレンマのスマホ参入初期

 サムスン最初のスマートフォンは、2004年発売の「D710」でした。OSはSymbian S60で、当時のサムスンを代表するスライド式ボディーに、1メガピクセルカメラを搭載していました。S60スマートフォンはノキア天下と言っていい時代で、ノキアがほぼ毎月のように新機種を出していました。

 グローバル市場後発のサムスンは小型の折り畳み型やスライド型端末に特化し、自社製造の美しい液晶ディスプレイを採用することで一定の人気を誇っていました。しかしノキアがS60スマートフォンを出してくると、Javaベースの携帯電話では性能面で大きく引き離されていきます。そこでS60を採用しノキアの後を追いかける道を選んだのです。

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