ポタフェス2018 名古屋 第2回
HIFIMAN/Fiioの“世界初”とPLENUE/Astell & Kernの“日本初”
Bluetoothもハイレゾへ!? 「ポタフェス2018 名古屋」リポート(プレーヤー・アンプ編)
2018年03月19日 16時00分更新
ポタフェス2018 名古屋が、3月17日開催された。世界初公開のプレーヤーなどを中心に紹介する。
ハイファイマンが“Bluetoothでハイレゾ”な新プレーヤーを世界初公開
ハイファイマンの新フラッグシッププレーヤー「R2R2000太子」が、何と名古屋で世界初公開された。筐体は厚めの小型スマホといった風情。4.4mm5極バランス/3.5mmアンバランス/ライン出力などを備える。DACはバーブラウンのマルチビットチップ「PCM1704K」を2基使用。トレイ方式のmicroSDカードスロット(最大256GBまで)を持つ。OSは独自開発のものを使用している。
最大の特徴は、専用のスマホアプリを使用し、Bluetooth接続時に96kHz/24bitのハイレゾ音源を受信できる機能だ。つまり、スマホをストレージにできてしまうわけだ。帯域の都合上、データはロッシーの圧縮となるが、新たな挑戦と言える。アプリはiOS/Android両対応予定だという。
「前日に届いたばかり」という試作機は、一般ユーザーに出せる状態のものは1台しか用意できなかったという。有線再生に関わる回路はそこそこ煮詰まっているが、操作性などソフトウェア周りの調整はもう少し必要で、目玉機能であるBluetooth機能はこれから追い込む段階だという。
店頭での販売価格は、現在のところ27万円前後になる見込み。ハイファイマンジャパンでは「夏ごろには詳細な情報を出したい」としていた。
見た目はほぼ同じ「PLENUE2 Mark II」だが、AIなどで大幅進化
韓国コウォンのハイレゾプレーヤーブランド「PLENUE」からは、4月下旬に発売予定の「PLENUE2 Mark II」が日本初公開として会場へ持ち込まれた。「PLENUE2」のマイナーチェンジモデルで、価格は19万8000円前後の予定。
新モデルは、外観のカラーがガンメタリックから落ち着いたトーンの明るいローズゴールドに変わったが、そのほかはまったく同じカタチだ。前モデルからDACやCPUの変更もなしで、ハードウェアの変更点は内蔵ストレージが倍の256GBに増量されたことだけ。
新モデルの変更点は主にソフトウェアまわりの調整とチューニングである。しかしその効果はなかなかのもので、旧モデルと聴き比べると明らかに情報量が増えていた。同じバッテリーモジュールを使いながら駆動時間もおよそ1時間半伸びるという。
それ以上に印象的なのが「AI機能」の追加だ。
新モデルでは独自開発のAIを搭載しており、一度聴いた(再生した)曲をデータベース化して各機能を提供。楽曲間の聴感が揃うよう自動ボリューム調整するほか、タグ情報から楽曲のジャンルごとに自動エフェクトをかけたり、時間帯とジャンルによってシャッフル機能の選曲を分けたりするという。ただしSDカード内の楽曲データは、別のカードへ差し替えるとデータベースがリセットされる。そのため内蔵ストレージへより多くの楽曲を保存しておけるように、旧モデルよりも容量を増やしたのだそうだ。