スマホのデザインといえば、フルフラットかエッジが丸みを帯びているかといったくらいで、各社とも似たような形状が続いていた。そこにひょっこり現れたのが2画面スマホ「M Z-01K」だ。ドコモとZTEの共同開発したことが話題を呼んだ。かつて登場した「MEDIAS W」の遺伝子が濃く残る端末で、SoCの性能が上昇した2018年現在なら良好な端末といったイメージで、購入を検討している人もいるだろう。
そこで今回は4回に分けて、M Z-01Kは買いなのかをチェックしていく。
M Z-01Kは、2つのディスプレーを持っている。従来のスマホの裏面にもディスプレーがあり、外側に開くことで1つのディスプレーとして運用したり、各画面ごとに異なる情報を表示したりと、ちゃんとしたマルチタスクが可能なのが特徴だ。表と裏のディスプレーは、それぞれ5.2型。開いた場合は約6.8型になる。カメラのある側がメイン画面、裏面に相当する側をサブ画面と識別しており、機能アイコンを見るとA画面、B画面と呼ばれている。
以上のように4つのモードがあり、シーンに応じて使い分けていくことになる。この点は次回以降で触れるが、クセがあるのは2画面モードくらいだ。
本体サイズは151mm×72mm×12.1mm、重量約226g。2017年以降のスマホと比べてみると、厚みと重量がある。これはもちろん、ディスプレーがふたつあるのと、変形機構によるものだ。ちなみに開いた状態でカメラのある側は厚み約8mmで、持つ場合は基本的にこちらにあるだろう。
正面にはカメラとLEDがあり、また受話口はスピーカーを兼ねている。背面にはディスプレーのみ。右側面にヒンジがあるため、左側面にボタン類が集中している。ボリュームボタンと電源ボタン、ファンクションボタンがあり、電源ボタンは指紋センサーを搭載とdocomoの生体認証サービスに対応。ファンクションボタンは、長押しでカメラアプリが起動、2回連続押しでスクリーンショット実行となっているが、いまのところ変更できる設定項目はない。今後のアップデートに期待だ。
また変形するため、自立させやすい。2in1のようにテント側で自立させたり、L字型にしても自立させることができるほか、ディスプレーに引っかけておくともできるため、PCのサブディスプレー的に使いたいときに周辺機器を使用しなくても済む。このあたり、M Z-01Kの便利なところだといえるだろう。
ドコモ「M Z-01K」の主なスペック | |
---|---|
メーカー | ZTE |
ディスプレー | 5.2型液晶×2 |
画面解像度 | 1080×1920ドット×2 |
サイズ | 約72×151×12.1mm |
重量 | 約230g |
CPU | Snapdragon 820 2.2GHz+1.6GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大256GB) |
OS | Android 7.1 |
最大通信速度 | 下り最大500Mbps |
VoLTE | ○ |
無線LAN | IEEE802.11ac |
カメラ画素数 | リア:2030万画素 |
バッテリー容量 | 2930mAh |
FeliCa/NFC | ×/× |
ワンセグ/フルセグ | ×/× |
防水/防塵 | ×/× |
生体認証 | ○(指紋) |
USB端子 | Type-C |
連続待受時間(LTE/3G) | 約410時間/約440時間 |
連続通話時間(LTE/3G) | 約980分/約640分 |
カラバリ | Black |
この連載の記事
-
第469回
スマホ
日本初上陸のnubiaの縦折りスマホ「nubia Flip 5G」レビュー! 安くて手軽に使える折りたたみ -
第468回
スマホ
ハイエンドAndroidタブ「OPPO Pad 2」はフル装備で使うと利便性が格段に向上する -
第467回
スマホ
「Galaxy S23 FE」は高性能を8万円台で実現したお財布にも優しいスマホ -
第466回
スマホ
Galaxy S24 UltraはGalaxy S23 Ultraからどう変わった?カメラや生成AI機能を比較した -
第465回
スマホ
小型ボディーにAI機能を詰め込んだ「Galaxy S24」の実力をグローバル版で体験 -
第464回
スマホ
3万円以下でFeliCaも搭載で機能十分な「OPPO A79 5G」は2台目スマホに重宝しそう -
第463回
スマホ
美しいボディーに可変色ライト、vivo「V29」はポートレート撮影のためのスマホ! -
第462回
スマホ
AI性能を高めた超高性能スマホ「Galaxy S24 Ultra」海外版でAIを使い倒した -
第461回
スマホ
Nothing Phone風の「Infinix GT10 Pro」は価格を抑えたゲーミングスマホ -
第460回
ウェアラブル
メガネ型ワイヤレスイヤホン「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear 2」はファッションアイテムとしても優秀 -
第459回
スマホ
100倍望遠も夜景も実用的な「vivo X100 Pro」は2023年最強のカメラスマホ! - この連載の一覧へ