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エムオーテックスのLanScope Anのユーザーイベントに潜入!

エンドユーザーが生々しく語るMDM運用の苦労や自動化への期待

2018年03月26日 09時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

提供: エムオーテックス

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さまざまな自動化につながるAPIの公開に期待

 パネルディスカッションの後半30分で自動化への期待を聞いてみると、「現状、各代理店に貸与した端末の管理がすべて手動。地理情報と端末の情報が自動的にひも付く仕組みが欲しい」(損保会社)、「従業員へのアナウンスは代休取得している人には送らないとか、そういった連携ができたらうれしい。送っている時間や文面で、従業員は機械が配信しているのか、かぎとってしまうので」(飲食チェーン)などの意見も出た。

 今回の参加者でもっとも自動化を積極的に推進しているのは旅行会社の一休だ。同社はExcelで行なっていたスマートフォンの管理を、2016年9月からLanScope Anに切り替えている。150人近い営業メンバーのPCやスマホ、タブレットなどを2人で管理しなければならないため、無駄な業務をなくしつつ、自動化を積極的に推進している。「APIを整備してもらえると、今まで自動化できなかった業務が自動化できるのではないかという期待値は大きい」(中村氏)。

一休 システム本部 システム企画部 エンジニア 中村俊太氏

 現状、不許可アプリがインスト―ルされた場合に飛ばされるメールを全社利用されているSlackに通知したり、名前とPC名をコマンドで入れると、LanScope Catから資産情報を引っ張ってくることまで実現できている。「APIが公開されたら、Slackに『端末をなくした』と書き込んだら、二段階認証を自動的に無効化するとか、LanScopeの資産情報から電話番号を探すといったことができたらいいなと思います」(中村氏)とアイデアを披露する。セキュリティ対策としての利用だけではなく、資産情報を用いて総務部でも役立つ使い方ができそうだ。エムオーテックスも、「いろいろなメッセージをメールだけでなく、チャットなどでも通知できるようにしたいと考えています」という計画があるという。

今後の計画などについてコメントするエムオーテックスの開発チーム

 営業週報や帳票などの作成をRPAで実現しているというアパレルのコーエンは、現在も自動化できる業務フィールドを模索中。「RPAを導入することで、人間が書いていた営業日報のコメント欄がなくなりました。当人もコメントを書くのは負担だったし、そもそもなくなっても誰も困らなかった(笑)」(馬場氏)ということで、業務の棚卸しにつながっているという。「自動化はどの会社もメリットが大きいと思う。入れるソリューションにもよりますが、かなりの工数が削減できると思います」(馬場氏)とのことで、RPAやAIによる自動化は待ったなしという感触だ。

 一方で、「現場部門が個人情報などの配慮などをおろそかにしてRPAやAIの導入を進めないよう、監査や情シスはチェックした方がよい。利便性が上がれば、リスクも上がるので」(飲食チェーン)という意見も出た。全般的には、RPAやAI、自動化などのテクノロジーには好意的な意見も多く、LanScope Anの進化の方向性として間違ってないようだ。

レシピの機能は他社にないメリットとして非常に期待

 LanScope Anの未来像という観点で、モデレーターの大谷は「見える化」と「自動化」というトレンドを挙げた。昨今、外資系のセキュリティ製品は、いかにユーザーの時間をとらず、目的にたどり着くかを重視し、どれも見える化に力を入れている。また、自動化の追求も進んでおり、今後は「手放し運転」できることが増え、人手の作業が減っていくだろうと語った。

 エムオーテックスに期待する点として中村氏は、「LanScope An Ver.3.0はGoogleのマテリアルデザインのような見える化にも力を入れていて、ユーザーが触りたくなるようなインターフェイスになっている。その一方で、情シス以外の人がログインしなくても利用できるインターフェイスを提供してくれれば、利用価値はもっと高まると思う」と語る。馬場氏も、「自動化につながるレシピの機能は他社にないメリット。非常に期待している」とコメントした。

 最後に挨拶したエムオーテックスの池田氏は、参加者たちに謝辞を語りつつ、「開発メンバーも直接ユーザーの声が非常に参考になり、大阪のメンバーともリアルタイムで共有させてもらった。今後、LanScope Anはユーザーが自動化のレシピを作り、それをみんなで共有できるような世界を目指してがんばって行きたい」と語り、イベントを締めた。

(提供:エムオーテックス)

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