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魅惑のXperia周辺機器 第93回

シブいバンド部がスマートウォッチの「wena wrist pro」:Xperia周辺機器

2018年03月04日 10時00分更新

文● 君国泰将 編集●南田ゴウ

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 スマートフォンとつないで使えるスマートウォッチは世の中に多数ありますが、ビジネスマンなら仕事でも違和感がない製品が欲しくなるもの。腕時計タイプのスマートウォッチはウォッチフェイスにピコピコと情報が表示され、それはそれで便利ですが、画像が大きく表示されてしまったり、仕事中に身につけるには若干の恥ずかしさのようなものがある気がします。

 できれば見た目はふつうの時計のようで、もちろんスマホと連携して使えるといい。そんな要望を叶えてくれるのが「wena wrist(ウェナ リスト)」です。

 wena wristの外観は、ほぼアナログ腕時計のようにしか見えません。しかし、バンド部分にスマートフォンと連動して電話やメールの着信、SNSの更新をお知らせする「通知機能」や、歩数や消費カロリーなど活動量のログがとれる「ログ機能」、「電子マネー/おサイフケータイ」の3つの機能を備えています。

 ガジェット好きの観点からすると、もっとたくさん機能が使えるほうが良かったりもしますが、よく考えたらXperiaを直接操作するほうが便利な用途も多いので、欲張らずに機能をギュっと絞ったほうが日常生活で使いこなせるような気がします。

 新登場の「wena wrist pro」は初期型より幅が約2mm小さくなり、体積比では約25%も小型化。さらに有機ELディスプレー部がつきました。ヘアラインや鏡面仕上げ、バックルの付け外し音といった腕時計としての質感もあり、高級腕時計でも使用されるステンレス材のSUS316Lを採用。腕時計としてのクオリティーもなかなかのものです。従来モデルではIPX5/IPX7相当だった防水性能は、5気圧防水に性能が向上しています。

 内蔵バッテリーは、wena wrist proのバンド部分に専用のクリップでバックル部分を挟み込んで充電するスタイル。電池の保ちはだいたい5~6日間くらいです。充電中にはバッテリーアイコンと数値で充電率が%表示され、使用中にバッテリー残量を視認できることもあり、消費ペースを把握しやすく充電タイミングを逃しません。

 取り付ける腕時計の対応ラグ幅は22mmで、wena wristのヘッドは好みで付け替えすることができます。別売りの「エンドピース」に交換すれば、18mm/20mmの腕時計にも取り付けられるのがミソです。

 ちなみに、時計の顔となるヘッド部分は、日本の時計メーカーであるシチズン製でオーソドックスなデザインです。

 どうやって使うかというと、基本的にスマホとBluetoothでペアリングして専用アプリをインストールすればOKです。

 「ログ機能」は、バンド部に内蔵されたセンサーから情報を読み取り、歩数や消費カロリーをXperiaでチェックできます。アプリから「Activity(アクティビティ)」「Dashboard(ダッシュボード)」「Notification(通知)」や、その日の「歩数」「消費カロリー」「睡眠時間」と「Edy残高」「バッテリー残量」を確認できます。

 「Step(歩数)」「Edy」「Notification(通知)」「Sleep(睡眠時間)」はグラフ表示され、それぞれをタップすると個別に1日/1週間/1ヵ月/1年単位の歩数や消費カロリー、歩行距離を確認したり、通知の履歴も時間軸で確認できます。

 Xperiaに電話やメールの着信、SNSの更新があれば、wena wrist proの有機ELディスプレーに電話やメール着信、SNS更新など、メッセージの送り手やタイトル、内容の一部を確認できます。

 ディスプレー表示は大きめの文字で1行、小さめの文字で2行表示の切り替えが可能。テキストはスクロールして確認できるので、Xperiaで確認する前に腕時計を見てある程度情報を把握できる通知機能はとても便利です。

 wena wrist proはFeliCaを内蔵しており、コンビニなどで買い物をする際に本体をFeliCaリーダーにかざすだけで決済できるのも便利。ただし、この機能に限りフェリカネットワークスが提供する「おサイフリンク アプリ」がiOS版のみしか提供されていないので、初期設定にはiOS端末が必要です(設定後はAndroid端末でも使えます)。

 「iOS端末を持っていない場合は?」という疑問がありますが、楽天Edy初期設定代行サービス(有料)付きのwena wristも販売されています。願わくばSuicaも利用できれば、時計をかざすだけで電車やバスに乗れてさらに便利なのですが、こちらはオトナの事情というか、「おサイフリンク」アプリがSuicaに対応する日がくるのを待つしかありません。

 機能は限られつつも、スマートウォッチの役割を担いながら外観に気恥ずかしさがなく、ふだん使いでもジャケット着用のフォーマルな装いでも違和感なく使えるところがポイント。

 自分好みのヘッドがあればこそ身につけたい、という時計の本質を味わえるのがwena wristならではの利点です。Xperiaからの通知がすぐに確認できたり、活動ログをとってくれたり、電子マネーが使えることに加えて、テキストで情報を把握できるようになったwena wrist proは、ビジネスで非常に重宝するアイテムだと思います。

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