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「ライブ配信メディア完全解剖 〜過去と今、そして未来へ〜」 第82回

ツイキャスが新機能「キートス」を実装 ライブ配信でお金は稼げる?

2018年03月01日 17時30分更新

文● ノダタケオ(Twitter:@noda

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 ツイキャスを運営するモイ株式会社は、ライブ配信者が企画を作り、その企画を応援したいリスナーがスポンサーとして参加することができる機能「ツイキャス・キートス」(以下、キートス)を2月28日にリリースしました。

 第80回の記事でも挙げたように、個人のライブ配信者がマネタイズをする手段がなかったツイキャスは、なんらかの形でマネタイズができる手段が求められてきました。また、いわゆる投げ銭的な「ギフティング」の機能をもつライブ配信サービスにユーザー(特に配信者)が奪われていた現状です。

 そんな背景があるなか、ツイキャスが示した答えは、多くのライブ配信サービスがもつ「ギフティング」機能ではなく、ライブ配信にクラウドファンディングの機能がついた「ライブファンディング」の形でした。投げ銭的ではない、さらに、事前審査を必要としない自由に企画(プロジェクト)をたてることで応援をしてもらえる、やや緩やかなファンディングの形式を採った理由がありそうです。

 そして、懸念すべきところは、キートスがリリースされた直後から、機能の理念に沿った良質プロジェクトもあれば、そうでないものもあるように見受けられます。ツイキャスにリリースされた待望のマネタイズ手段。しかし、ユーザーが使い方を誤れば、せっかくの機能であるにも関わらず良くない印象も与えてしまいます。ユーザー(配信者)のモラルが問われている、と感じるのです。

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