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「VAIO、法人向く。」の現在を探る 第23回

エンドユーザーへの配慮は忘れずビジネスのキモは外さない

法人へ向いたVAIOの取り組みを訊く

2018年03月07日 09時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII

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働き方改革によりLTEモデルを検討する企業が多い

↑VAIO ProシリーズとVAIO S11/S13 ALL BLACK EDITION

―― 2017年9月に新製品が出ましたが、外観的には大きな変化はありませんでした。

花里 新しいデザインやチャレンジでコンシューマーの人たちをびっくりさせて引っ張っていくというのがソニー時代だったと思います。びっくりさせたいということはある程度持ちながらも、そこをやりすぎてしまうと、お客さまはリスクを感じられるので、キープコンセプトということを念頭においております。

―― まだ発売されてから数ヵ月ですが、新製品の反応はいかがでしょう。

花里 前モデルも併売しており、お客さまにもよりますが、新製品の反響は大きいですね。特に生体認証が入り、VAIO Pro PF(11インチモデル)の軽さなどを含めて、お客さまとの商談では、新製品のほうが多いですね。

―― LTEモデルもVAIO Pro PG(13インチモデル)に搭載されました。

花里 ほとんどの企業が「働き方改革」を意識していると言われます。ただレベルには差があって、「検討している」「考えなければいけない」「早く導入して変えていきたい」と積極性が異なります。仮にモバイルにシフトしたいと考えるお客さまがいて、従業員がどこでも働けるようにしたいとなると、LTEも検討の1つに入ります。結果として、見積もりをお出しする際は必ずLTEのあるなし両方が欲しいと言われます。

↑LTEモジュール搭載で、どこでもネットへ接続可能に

―― 企業が導入する上で性能や使い勝手も重要ですが、コストも外せません。VAIOとしては、コスト面についてどうお考えですか?

花里 当然、企業によっては大量に導入されるので、コストを気にされますが、そういう場合は商談ベースで値引きなどのご相談はさせていただいております。ただ、やっぱり我々のハードを選んでいただくお客様とは、それなりに我々の付加価値をご理解いただいたうえでの商談となります。外で働くということは、持ち運ぶ機会が多いということですから、従業員に対するケアという意味で軽くて薄い製品を、管理者にとっては壊れにくいということが気になるわけです。安い初期コストで導入できたものの、その後にお金がかかってしまうというケースも多い。その点、我々の製品を選んでいただくお客さまは「安曇野FINISH」の高品質を、十分ご理解いだだいています。若干のコスト差はあっても、運用コストを含めればリーズナブルになる、という理由で選定いただくケースが増えてきています。

―― そのあたりが法人へのアピールポイントでしょうか。

花里 そうですね。「なんでもいい」という層にはなかなか選んでいただけません。お客さまもさまざまで、たとえばリースなどで、保守を自分たちではなく外部に任せているケースなどもあります。一方、自社で面倒を見るIT担当者の方々は、安定性や信頼性を気にされますので、PCライフサイクルで見たコストの大小で判断されます。我々の製品はトータルコストで考えた場合、ご評価いただける仕上がりだと思っていますし、逆にそういうご提案もしております。

―― 実際のPCライフサイクルは、どのくらいの年数なんですか?

花里 かつては3年ほどでしたが、最近は4年とか、長いところでは 5年というところもあります。

―― 2020年にWindows 7のサポートが終わります。現状ではVAIO Pro PBのみで来年から販売ができなくなってしまいますが、Windows 10の引き合いはどうでしょうか。

花里 当社のお客さまに関しては、Windows 10の導入は進んでいますね。社内の業務システムが動かないというケース以外は、以前のOSと比べても早期に移行の検討が進み、すでに完了しているケースが多いと思います。おおよそ7割以上が移行しているのではないでしょうか。

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