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第8世代コアCPU搭載「レッツノート SV」大解剖 第2回

モバイルノートにもデスクトップクラスの拡張性を!

すごい!Thunderbolt3で広がるレッツノート SV7の世界

2018年02月16日 11時00分更新

文● 林佑樹 編集●村野晃一

提供: パナソニック

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インテル® Core™ i7プロセッサー搭載
パナソニックストアでも好評発売中(jp.store.panasonic.com/pc/)
Intel Inside® 圧倒的なパフォーマンスを

 

USBに有線LANにHDMI出力もついたドッキングステーションが楽!!

 「Dell Thunderbolt Dock TB16-240W」はThunderbolt3対応のドッキングステーションで、編集部においてレッツノート SV7での動作を確認している。本製品は持ち運び用ではなく、自宅かオフィスのディスプレーと1セットでの据え置き運用に向く。HDMI×1、DisplayPort×1、miniDisplaryPort×1、USB 2.0×2、USB 3.0×3、オーディオ出力(前面・背面)、有線LAN、Thunderbolt3×1と豊富な端子を備えており、ここからさらにUSBストレージやThunderbolt3対応機器を接続できるため、まず導入を考えたい周辺機器だ。

Thunderbolt3対応のドッキングステーション「Dell Thunderbolt Dock TB16-240W」

豊富な接続端子が並ぶ背面

 分かりやすい運用としては、デスクに戻ってきたら、レッツノート SV7のThunderbolt3ポートとDell Thunderbolt Dock TB16-240Wを接続するだけで、そのまま環境をシフトすることができるため、ディスプレーとマウス、キーボード、プリンターなどをドッキングステーションに接続しっぱなしで済む。レッツノート SV7単体だと自宅の周辺機器を利用する際、それぞれのケーブルを接続する必要があり、環境によっては自宅のNASストレージなどもつないだりと面倒だが、この部分を1アクションで済ませられる。

 実際、カバンからSV7を取り出し、机の上のケーブル1本をつなぐだけで、自宅にある周辺機器がすべて利用できる恩恵は計り知れない。いとも簡単にマルチディスプレー環境が実現し、ウェブページを参照しながらの作業もこなせる。外出時に作成したデータのバックアップも、自宅NASへ即コピー可能だし、ゲームパッドを利用したゲームプレイも大画面で行なえる。プリンターへの出力も、自宅ネットワークへの接続も、Wi-Fi経由でなく、有線接続で利用できる。必用であれば、10キーの付いたキーボードやマウスでさえ利用できる。USB Power Deliveryにより、電源ケーブルさえつなぐ必要がない。これらすべてが、たった1本ケーブルをつなぐだけで実現できるのだ。

レッツノート SV7にTB16を介して自宅周辺機器を接続。外から帰宅し、ケーブル1本つなげば、すべての機器がレッツノート SV7とつながる

 注意点としては、Thunderbolt3対応機器の接続順の影響を受ける可能性があること。今回の場合であれば、後述する外付けGPU BOX「Razer Core v2」をDell Thunderbolt Dock TB16-240WのThunderbolt3ポートからデイジーチェーンで使用しようとすると、Razer Core v2を最初に接続しないと動作しない旨が表示されてしまう。Razer Core v2にはデイジーチェーン用のThunderbolt3ポートはないので、Dell Thunderbolt Dock TB16-240Wとの併用は不可となる。

Razer Core v2、Dell Thunderbolt Dock TB16-240Wの順でデイジーチェーンにした状態。スクリーンショットのように、Razer Core v2を最初に接続しないと動作しない旨が表示された

Thunderbolt3でSV7をゲーミングノートにしてみた

 モバイルノートをグラフィック性能面でデスクトップPC並みに強化する手段としてのThunderbolt3を見てみよう。すでにゲーミング向けにThunderbolt3対応の外付けGPU BOXが登場しており、ゲーミングデスクトップに近い性能を発揮することが可能だ。今回は編集部で動作を確認できた「Razer Core v2」にGeforce GTX 1070Tiを搭載した状態でベンチマークを実行してみた。

「Razer Core v2」。 Thunderbolt3外付けデスクトップグラフィックスエンクロージャー。内部にPCIeスロットを持ち、デスクトップ向けのグラフィックボードを挿し、ノートPCで利用できる

 接続自体は先に触れたようにThunderboltソフトウェアで承認するだけでいいが、Razer Core v2の場合は、さらにドライバーをインストールする必要がある。NVIDIAのサイトから対応するドライバーをインストールすれば、あとは自動的にドライバー側がレッツノート SV7の内蔵GPUを使用するか、Razer Core v2側のGPUを使用するかを判断してくれるため、あまり細かく設定する必要はない。またこのとき、ユーザー側からはレッツノート SV7の画面を見ているだけの状態で、Razer Core v2の電源はケーブルを接続すると自動的に電源がオンになるなど、このあたりも使い勝手がいい。もちろん、Razer Core v2に用意された映像出力端子にディスプレーを接続すれば、外付けディスプレーに表示できるほか、Razer Core v2にあるUSB 3.0ポート×4と有線LANも使用可能になるので、簡易的なドックとしても運用できる。

Razer Core v2を接続すると、インジケータに「NVIDIA GPU活動」が追加され、アプリケーションが外付けGPUを使用しているのかが分かる

 ベンチマークは3DMark v2.4.4180とCINEBENCH R15を実行した。グラフィックスドライバーバージョンは390.65を使用している。注目はグラフィックスコアの上昇だ。CPUはレッツノート SV7のままなのでスコアに変化はないが、グラフィックスコアに大きな差が生じる。3DMark Time Spyプリセットの場合では、10倍以上に跳ね上がっており、ゲーミングPCと遜色ない結果でもある。

3DMark Time Spyプリセット

3DMark Time Spyプリセット。レッツノート SV7単体で計測

Razer Core v2を接続した場合のスコア。10倍以上にスコアが跳ね上がった

 レッツノート SV7単体での計測スコアは、409Time Spy。Razer Core v2接続時は5084Time Spyと、およそ12.4倍のスコア差。グラフィックスコアだけを見ると、単体計測で356、Razer Core v2接続時には5798と、およそ16.2倍のスコアをマークしている。

CINEBENCH R15

CINEBENHC R15。レッツノート SV7単体で計測

Razer Core v2を接続した場合のスコア。単純にGPU性能が上昇する結果である

 CPU性能が素直に反映されるCINEBENCHの結果は、単体計測時549cb、Razer Core v2接続時で562cbと約2%の伸び。同じCPUで計測しているのだから、当たり前と言えば当たり前の結果で、GPU性能がやや上乗せされた形だ。

 結論としては、ゲーム用途はもちろんだが、それに限らず、Office系でもGPUを使用する作業やCAD、動画編集アプリケーション向けでもあり、また4Kディスプレーを2枚接続したいといった場合にも性能に余裕が生まれるだろう。内蔵GPUで4Kディスプレー×2に出力しつつ、GPUを使用するアプリケーションを使うよりも、より快適な環境を得られるとメリットが多い。作業環境によってはRazer Core v2はとても効果的な周辺機器といえる。ドッキングステーションよりもパワーを求めるのであれば、検討していいだろう。

レッツノート SV7とThunderbolt3で無敵!

 USB 3.1 Gen2 Type-C接続のストレージを接続するだけでなく、Thunderbolt3に対応するドッキングステーションや外付けGPUを導入することで、さらにモバイルノートに多様な利用シーンを生み出すことができる。

 今回取り上げた製品に限らず、Thunderboltケーブルで接続できるディスプレーや、高速アクセスが可能でRAIDも組め、デイジーチェーン接続により容量を増やしていける外部ストレージなど、徐々に増えてきているThunderbolt3製品。プレミアムモバイルであるレッツノート SV7が新たに採用したThunderbolt3をフル活用して、従来のモバイルノートにない作業環境を構築してほしい。


Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside は、アメリカ合衆国およびその他の国における Intel Corporation の商標です。

(提供:パナソニック)

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