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KTUの自作キーボー道 第3回

オープンソース系自作キーボード「Iris」のビルドに挑戦

2018年03月14日 12時00分更新

文● 加藤勝明 編集●北村/ASCII編集部

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必要なもの

 それではIrisをビルドするのに必要なもののうち、キーキャップ以外をリストアップする。ビルドに必要なパーツは基本的にKeeb.ioのサイトでそろう(在庫は時期により変化する)。

 筆者はすでにストックしたパーツがあったり、使いたいパーツを別ルートで調達しているため以下に記した価格(送料別)はやや割高になっている。キースイッチやプレートの価格を抑えれば、全部で2万円以内で収まるだろう。

基板
Iris Keyboard PCB(2300円前後)

Irisの基板。2枚1組でリバーシブル設計になっているため、1つ注文すると2枚届く。基板の色が選択できるが、色によって在庫の状況も違う。好みの色が出るまで待ってもよいが、ケースが不透明なら基板の色はあまり関係ない

ケース
サンドイッチプレート左右1組ずつ(3000円〜2万円)

irisのケースはスイッチを固定するプレートとボトムプレートをスペーサーで連結する簡単な構造のもの。これもKeeb.ioで購入できる。基板と同じエポキシ樹脂製にアクリル製、そしてステンレス製のサンドイッチケースが選べるが、ステンレス製は人気ですぐ売り切れる

IrisのサンドイッチケースはGitHub(https://github.com/keebio/iris-case)でデータが公開されている。これを元にレーザーカッティング業者、あるいはFabCafeのような所で3mm厚のアクリル板をカットすればいい。プレートのほかにサイドの壁用のデータもあるが、サイドの壁は作らない方が安くつく

筆者は強度の面からアクリルでなくステンレス製プレートを使うと心に決めていたので、GitHubのケースデータを日本プレート精工(https://ordermade1.jp)で加工した。もともとの設計をやや筆者が微調整して依頼している

依頼したプレートがこれ。1.5mm厚のバネ用ステンレス板を使用した。表面に来る側は研磨仕上げにしたので非常に美しい。ワンオフ扱いなため費用は約2万円と結構いい価格になったが、良いものができればすべてOK。ちなみにKeeb.ioのステンレスケースは安いぶん仕上げはあまり良くない

キースイッチ
Zeal PC Tiffany Blue Tealios(5000円程度)

キースイッチはEndgameキーボード候補のために温存しておいたZeal PC(製造はGateron)の「Tealios」と呼ばれるスイッチを投入。Cherry MX 赤軸と同じリニアフィールだが軸の滑りやフィーリングが良いのだ。Irisの場合、左右合わせて最大56個必要になる。Gateronの普通のスイッチなら2000円程度で済むだろう

コントローラー
Arduino Pro Micro(700円程度×2)

最近のオープンソース系キーボードではArduino Pro Micro(以降Pro Microと略記)をコントローラーにすることが多い。Irisでは左右それぞれに1枚ずつ、合計2枚使用する。特にコダワリがなければ微妙に高いがKeeb.ioでそろえてしまおう。国内通販(AitendoやAmazon)でも手に入るが、その場合5V/16MHz版を購入すること

ケーブル
TRRSケーブル(300円程度)

IrisをはじめLet's Splitなどオープンソース系左右分離型キーボードでは「TRRSケーブル」、またの名を4極ケーブルを左右の連携に利用する。入手性とデザインのバリエーションでAliexpressで買う場合、質の悪いケーブルだと上手く動かない可能性も考えよう。保険を兼ねて2本程度別メーカーの品を確保するのがオススメだ

ネジ&スペーサー
5mm M2ネジ×40本
12mm M2スペーサー×20本(合計1400円程度)

GitHubに公開されていたIrisのケースを使う場合、ケースを固定するM2ネジは最低40本必要。長さは5mmがベストチョイスだ。Keeb.ioで購入できるが筆者はあえてステンレス製の超低頭ネジを国内通販(ねじNO1.com)でチョイスした。別にネジで性能が変わるわけではないが、こういう細かい部分にこだわり出すと楽しくてたまらない

スペーサーはM2のネジに対応した両雌ねじタイプのものが最低20本必要。GitHubで公開済みのケースデータの中で壁(ミドルレイヤー)も使う場合はKeeb.ioで売られているスペーサー(外径3.2mm)が必要になる。長さはケースがステンレス製なら12mmが一番無難(アクリルプレートなら9mm)

ゴム足
直径8mm×高さ2mm×12(200円前後)

ケースの底に張り付け、打鍵時の衝撃を和らげるためのシールもあった方がいいだろう。高さを抑えるために2mm厚のものをチョイスした。Amazonなら3M製の“しっかりくっつくクッションゴム”がオススメ。片手で6個、合計12個貼ることにした

テープLED
WS2812B×12個(900円程度)

今回はIris底面にUnderglow LEDを追加する。WS2812Bを使用したテープ状のものを確保しよう。50cmあたり30個のLEDが付いたものがちょうどいい(30個なら1800円程度)。ここから12個ぶんを利用する。あと配線材としてAWG28程度のリード線も50cm程度確保しておこう

工具類
はんだごて、はんだこて台、電子工作用はんだ
ニッパー、耐熱テープ、ピンセット

はんだ付けの基本的工具は前回のキーボード自作キットとほぼ共通。はんだごては温度調整機能付き、はんだは0.8mm程度の細い鉛入りはんだがオススメ。鉛フリーはんだは自分の腕に確信が持ててから使っても遅くない

ニッパーは“アングルニッパー”や“斜ニッパー”と呼ばれるタイプのものが使い良い。また、部材の仮留めや絶縁用に安い耐熱(カプトン)テープもそろえておきたい。耐熱テープはLGA115x系の目張りなど自作PCでも使いどころがあるので買っておいて損はない

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