この年末から春にかけて、ウィンターレジャーが全盛期を迎える。スキーやスノーボードなどのアクティビティーを楽しもうと考えている方は多いはずだ。
そして、ほとんどの人は写真を撮ると思うが、そのカメラはスマホでいいのだろうか?
冬のアクティビティーに向いたカメラというのもある。それがアクションカメラ(ウェアラブルカメラ)だ。
防水、耐衝撃で低温でも動作するアクションカメラは人気で、冬のアクティビティーのお供として持っている人が多い。
アクションカメラは動画を撮るもの、と思っている方が多いが、静止画を撮るにも最適。実際、最近は広角が面白いという理由で静止画を撮るために購入する女性も増えているという。
そして、デジカメメーカー各社からはアクションカメラとは名言しないまでも、近い用途に使えるデジカメが多く発売されている。
共通する特徴としては、屋外などの過酷な条件でも使用でき、耐衝撃性や防水性を備えていることや、小型・軽量でワイドレンズを搭載していることだ。
本特集では今回はそんなアクションカメラ、またはアクションカメラ的なデジカメについて静止画での画質検証を目的としてみた。
アクションカメラの定番 GoPro「HERO 6 Black」
世界的に見てもアクションカメラの代名詞といえば「GoPro」だろう。アクションカメラという言葉を知っている人ほとんどの人がGoProを挙げると思われるくらい認知度は高い。
一口にGoProといっても、いくつかの種類があるが、現行の最新モデルは「HERO 6 Black」(実売価格 5万9000円前後)だ。
先代モデル「HERO 5」とは見た目の違いはほとんどない。画素数は約1200万画素で、搭載されているレンズは35mm判換算で約15mmに相当し、開放F値はF2.8と基本スペックも同じ。
静止画を撮る分には従来モデルと大きな違いはないが、動画撮影機能はスペックアップしている。
4K動画の記録が可能なのはGoPro5と同じだが、フレームレートが60/50fpsとほぼ倍に向上。ハイフレームレートの撮影もHDで240fpsだったのがフルHDで240fpsになっている。また動画撮影時に有効な電子手ブレ補正も強化されている。
搭載されているプロセッサーがアップデートされたことで処理能力が向上し、操作性の面ではタッチ操作に機敏に反応しストレスを感じない操作が可能になっている。
もちろん、操作感の向上だけでなく画質の向上にも期待ができる。4K動画でのfpsが上がっただけでなく、処理能力向上による画質の向上が見込めると思えばGoPro5ユーザーも気になるだろう。
撮影は静止画も動画も基本はフルオート。静止画ではHDRの撮影も可能で、RAWデータでの記録もできる。
また連写機能や暗い場所で役立つ「ナイトモード」や定点撮影が可能な「タイムラプス」も利用可能だ。
なお、静止画撮影においては手ブレ補正は使えない。これはRX0も同じだが、GoProは動画撮影の際は電子式手ブレ補正が使えるのでなめらかな映像を撮影できる。
無線LANにBluetoothとスマホとの連携も問題ない。さすがにアクションカメラの代表的な機種で何回もモデルチェンジしているだけに使い勝手はかなりよくなっている。
絵作りに関するマニュアル的な要素は少なく、エフェクト系の機能もないので、そのあたりの遊び要素は少ないが、パンフォーカスでタイムラグなくすぐに撮れるあたり、撮影する道具としては十分すぎる性能と機能だ、一眼レフでいうプロ用機のような硬派な印象を持った。
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