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さとうなおきの「週刊アジュール」 第15回

筆者が選んだAzureアップデート2017年のベスト10も発表

Azure Cosmos DBのスループット上限/下限を拡張

2017年12月26日 13時00分更新

文● 佐藤直生 編集 ● 羽野/TECH.ASCII.jp

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 こんにちは、さとうなおきです。「週刊アジュール」では、先週の1週間に発表されたMicrosoft Azureの新機能から、筆者の独断と偏見で選んだトピックについて紹介していきます。

Azure Virtual Machinesの計画メンテナンス

 2018年1月に、2年弱ぶりとなるAzure Virtual Machinesの計画メンテナンスが行われる予定です。今回の計画メンテナンスは、VMの再起動を伴うメンテナンスです。

 今回のメンテナンスから、VM再起動のタイミングを制御できない「予定メンテナンス」に加えて、VM再起動のタイミングを制御できる「セルフサービスメンテナンス」が可能になります。セルフサービス期間は、2018年1月2日から9日、予定メンテナンス期間は1月9日以降です。

 詳細は、ブログポスト「Azure Virtual Machines (IaaS) の計画メンテナンス (来年1/2以降)」「[告知] 2018 年 1 月 2 日より Azure IaaS 仮想マシンのメンテナンス期間が開始します」をご覧ください。

Azure Virtual Machines計画メンテナンスのスケジュール

VMware virtualization on Azureのアップデート

 11月に発表されていた、Azureデータセンター上でVMware自体を実行する新サービス「VMware virtualization on Azure」に関するアップデートがありました。

 マイクロソフトは複数のVMwareパートナーと協力しており、VMware virtualization on Azureは既存のVMware認定ハードウェアで実行されることが説明されていいます。VMware virtualization on Azureの2018年のGA(一般提供)に向けて、MicrosoftがVMwareやそのパートナーと協力していることも明かされました。

 詳細は、ブログポスト「VMware virtualization on Azure について」、記事「ヴイエムウェア、『VMware virtualization on Azure』を認め協力体制に」をご覧ください。

Azure Cosmos DB:スループットの上限、下限を拡張

 Azure Cosmos DBは、複数のデータモデル/APIをサポートしたグローバル分散型のNoSQLデータベースサービスです。

 パーティション分割されたコレクション/コンテナーで、プロビジョニングするスループットの下限が、2月に、10000 RU/秒から2500 RU/秒に下げられ、最小構成が約75%安価になっていました。今回、この下限が、2500 RU/秒から1000 RU/秒に下げられ、最小構成がさらに60%安価になりました。

 パーティション分割されたコレクション/コンテナーで、サポートリクエストなしにプロビジョニングできるスループットの上限が、100万 RU/秒まで拡張されました。サポートにリクエストいただければ、さらにスループットをスケールできます。

 詳細は、ブログポスト「Azure #CosmosDB: Entry point for unlimited containers is now 60% cheaper and other improvements」をご覧ください。

Microsoft Cognitive Services:Video Indexerでの自動音声認識のカスタマイズ

 Microsoft Cognitive Servicesは、画像認識、音声認識、自然言語処理といった、AIを活用したAPIサービスです。Microsoft Cognitive Servicesの1サービスであるVideo Indexerは、ビデオに対して、書き起こし、顔認識、文字認識、主要フレーム抽出、感情分析、翻訳といった機能を提供するサービスです。Video Indexerは、現在プレビュー中です。

 今回、Video Indexerは、Microsoft Cognitive Servicesの別のサービスであるCustom Speech Serviceとの統合を通して、自動音声認識(ASR)をカスタマイズできる機能を提供するようになりました。

 Video IndexerポータルやAPIを使って、特定のドメインで使われる単語や例文をアップロードしておくことで、自動音声認識の結果を改善できます。英語がサポートされており、日本語はまだサポートされていません。

 詳細は、ブログポスト「Bring your own vocabulary to Microsoft Video Indexer」をご覧ください。

Video Indexerポータルでの単語や例文のアップロード

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