12月12日、待望の超大作VRゲーム「Fallout 4 VR」がSteamで販売開始されました。本作は言わずと知れたBethesda Game Studiosが手掛けた核戦争後の世界を舞台にしたオープンワールドRPG。オリジナル版は「日本ゲーム大賞2015・フューチャー部門」、「ファミ通アワード2015優秀賞」、「PlayStation Awards 2016ユーザーズチョイス賞」など世界各国で200以上の賞を獲得しており、その面白さは折り紙付きです。
Fallout 4 VRは、SteamでリリースされていますがHTC VIVEの独占タイトル。もちろんVR化にあたっては、一新された戦闘・クラフト・建造システムが搭載されており、通常版をプレイした人でも新鮮な感覚でウェイストランドでの自由な探索を楽しめます。それではさっそくFallout 4 VRのレビューをお届けしましょう!
物語は日常の一コマから始まります。愛する妻、最愛の息子との触れあいに思わずホッコリしますが、そんな平和な時間はけたたましい緊急放送で終わりを告げます。
家族水入らずの時間に、突如核戦争が勃発。テレビからはアナウンサーの悲痛な絶望の声が流れ、街には緊急放送のサイレンが響き渡ります。主人公、ノーラ、ショーンの3人は契約したばかりの核シェルター「Vault 111」に逃げ込みます。
序盤のストーリー紹介はこのへんにしておきましょう。さて、肝心のVR体験は非常にリアルです。グラフィックのクオリティーは非常に高く、荒廃した世界の寂寥感までも表現されています。1人称視点でゲームは進むので、核ミサイル爆発直後に熱風が迫ってくるシーンでは恐怖すら感じ、思わず頭をかばってしまったほどです。
オープンワールドの移動方法はテレポート方式が採用されています。左トリガーで移動先を選択すれば、その場所に一瞬でテレポートします。VR酔いは、筆者が慣れているせいもありますがまったく感じませんでした。
ほかのVRゲームでは無制限にテレポート移動が可能ですが、Fallout 4 VRでは「AP」というパラメーターが設定されており、移動するたびに疲労がたまっていきます。つまり無制限に走ることはできないんですね。また、アイテムをたくさん持っている場合も走れなくなります。現実に即したリアルなゲームシステムですね。
武器は多数用意され、敵も雑魚キャラから「伝説級」のモンスターなど数多くが世界を徘徊しています。でも一番「ギョギョ!」としたのは序盤に出てくる巨大ゴキブリですね。しかも飛びやがるんですよ、コイツ。必死に警棒で叩き殺しましたが、もしワタシの尻尾が退化してなかったら、間違いなく股の間で縮こまっていたはずです。
戦闘は爽快感重視ですね。弾丸はこまめにゲットできるので、トリガーハッピーで撃ちまくれます。しっかり狙いをつけるよりも、着弾点を見てから修正して仕留める感じです。まだワタシは入手していませんが火炎放射器なども登場するようです。個人的には「Superhot VR」や「ROBO RECALL」のようなガンシューティングのほうが好みですが、火力に物を言わせて巨大な怪物を倒すのもまた違った快感を味わえます。
オリジナルが存在するオープンワールドRPGのVR版ということで、遊びにくかったりするのではとちょっと心配でしたが、まったくの杞憂でした。VR版だからこそオープンワールドの世界にどっぷりと没入できます。とは言えVRゴーグルを装着して、立ったままプレイするので、連続プレイは1~2時間が限界です。適度に休みつつお楽しみください。
個人的にはFallout 4 VRは「バイオハザード7 レジデント イービル」以来の大作であり、完成度であり、やり込み度のあるタイトルだと感じました。HTC VIVEを持っているなら絶対購入すべき、Oculus RiftユーザーもHTC VIVEを買い増ししてでもプレイすべき傑作ゲームと言えるでしょう。
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