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自腹購入のソニー製ミラーレス一眼「α7RⅢ」でレースクイーンを激写した!

2017年12月12日 12時00分更新

文● 林 佑樹 編集●ASCII編集部

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 12月3日、都内でGOODSMILE RACING&TeamUKYOによる「レーシングミクサポーターズフォトセッション 東京撮影会」が開催された。例年通りであれば、スピーディー末岡から現場で渡される機材で撮影という流れだが、今年は撮影会の直前にソニーの「α7RⅢ」を購入したので、そのレビューも兼ねての撮影会参加である。なお筆者、2017年前半にα7RⅡを購入しているが、α7RⅢの予約開始日にソニーストアで価格を見ていたところ(ソニーストアで約37万円税別)、気がついたらご成約になっていた。働こう、2018。

参加したのは、2部と3部。衣装は2部がファッションで、3部がメカニックスーツだった

足回りのよくなったα7RⅡが「α7RⅢ」

 α7RⅢのイメージセンサーはα7RⅡと同じものを採用しており、約4240万画素。このあたりはすでに記事化されているの通りなので(関連記事)、応答性やAF性能、バッテリー駆動時間の向上が目立つマイナーアップデート機に見えるが、地味に別モノでもある。

 10日ほど使用したインプレッションとしては「高画素なスタンダード機」だ。α7RⅡの不満点が解消された結果、妙なフットワークの良さが炸裂しているため、α7Ⅱの延長線上のノリで扱えてしまう。このあたりは、新型BIONZ XとフロントエンドLSI、大容量バッファの確保、α9っぽい操作感、位相差検出方式399点+コントラスト検出方式425点が大きい。もちろん、イメージセンサー自体は同じなので、撮影するジャンルによってはα7RⅡでもなんら困らないが、足回りの刷新と色作りが変更されており、JPEGレベルでは差を体感できる。量販店での展示でもよく分かる部分なので、購入を検討中であればα7RⅢとよく対話しておくといいだろう。

α7RⅢとSEL50F14Zで主に撮影、たまにSEL70200GM

 今回参加したレーシングミクサポーターズフォトセッション 東京撮影会は、1回あたりの持ち時間約25秒で撮影できるもので、ハウススタジオ内に定常光を設置した状態だった。そのため、AF速度やフォーカス精度が重要になるほか、連写耐性も人によっては必要になる。

 α7RⅢの場合、フォーカス速度の上昇と瞳AFのおかげで、都合のいいボタンに瞳AFを割り当てておき、AF-Cでシャッターを押下していくだけなのでラクである。余ったリソースはフレーミングやポーズ指定などに回せる。また、α7RⅡの肌色はだいたいのシーンで土色になりやすかったが、そこが改善されているのもポートレート向けといえるし、スタジオ内での撮影であればAF追従性も申し分ない。

みんな、和気あいあいと撮影している感が強い撮影会。3回目の取材となるが、ストロボを用意する人が増えているような。またオフカメラ勢は1名だった

α7RⅡの場合、定常光下でも光の当たり方が悪いと盛大に肌色が事故を起こすことが多かったが、いまのところα7RⅢは雰囲気よく血色のいいデータばかりだ

 先に撮影時の設定に触れておく。ファームウェアが現行のUIになっており、細かい機能も増えている。測光であれば、従来のマルチ、中央重点、スポットに加えて、画面平均、ハイライト重点があり、ホワイトバランスには、雰囲気とホワイト優先も追加されている。このあたりは好みで選ぶものだが、白基調のスタジオの場合は、ハイライト重点とAWBホワイト優先で無難に進められるだろう。A/Sモードの場合、オーバー気味に露出補正をしておくと、設定同士がせめぎ合うからか、それっぽくなる。

 また、屋外向けの印象があるが、マルチ測光時に顔を検出して、その部分で測光をするという機能もあるので、状況によって使い分けるのもいい。α6500やα9ユーザーの場合は、すっかりおなじみの機能もあるが、α7第2世代からとなると新機能なので、あれこれと設定をチェックしてみよう。個人的には、APS-Cとフルサイズの切換機能をカスタムボタンや、フォーカルホールドボタンなどに割り振ると小便利で気に入っている。

 設定や画面で気になるのは、α9に引き続き機能名に意味不明なものがあったり、フォーカスポイントがグレーで移動させているときに背景によってはわかりにくいなどだ。

AWB雰囲気で撮影したもの。蛍光灯下ではやや青が強く出がちなので、詳細設定で補正をかけてもいい

 ということで、ほとんどのシーンで、ハイライト重点測光、AWBホワイト優先を基本設定として、クリエイティヴスタイルはポートレート、もしくはニュートラル(彩度+1)で、AF-Cに設定し、瞳AFをオンのまま、うろうろしながら撮影していた。スタジオ内での撮影+少しの動きくらいであれば、良好な使い勝手で、あまり気になる点はナシ。もちろん、今後細かい部分で気になるところは出てくるだろうが、クリティカルなものはないだろう。そんなわけで、キュンときたら購入してから考えればいい製品だ。

 次ページ以降のデータはJPEGで撮影したものを、長辺1280ドットにリサイズして掲載しているほか、色被りを補正しているものもある。なお撮影環境は、2部は定常光、3部は定常光+ストロボだ。

リサイズしないとやたらと細かく見えてしまいすぎるので、RQさんたちの写真はリサイズした。ただ本来の画質を知るデータは必要なので、スエミィーことスピーディー末岡の写真を置いておく

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