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40代編集者が一度挫折したピアノに再びハマる

デジタルの力でピアニストに、40代で目覚めるクラビノーバ

2017年12月15日 11時00分更新

文● 小林 久 編集●ASCII

提供: ヤマハミュージックジャパン

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ただ単にiPadでアナ雪の楽譜を表示しているように見えますが……秘密は後ほど

 CSP-150とCSP-170の2モデルがあり、ともに鍵盤数は88鍵、3ペダル搭載。特に黒の鏡面仕上げは、学校なんかに置いてあるアップライトピアノとまったく同じ外見だ。鍵盤の右に電源ボタンと音量調節用のスライダーが付いている。よく見ると鍵盤の左下に2系統のヘッドフォン端子と、マイク入力が隠れているが、あるのはこれだけで、多機能化が進む最近の電子ピアノとしては驚くほど簡素な印象がある。

 では弾くだけで、機能を絞った機種かというとそうではない。

とりあえず弾いてみる

iPadとつないで使う、新しい楽器

 シンプルな外観なのは、iPadやiPhoneと一緒に使うのを前提にしているからだ。必要な操作はスマホやタブレットと接続してする。そのために専用アプリの「スマートピアニスト」(Smart Pianist)をわざわざ開発し、無償配布している(現状iOS版のみ)。

スマートピアニスト

 電子ピアノは上位機種になればなるほど機能が多彩になるが、そのぶん操作も複雑になりがちだ。最近では、大画面のタッチパネルを装備したり、スマホのような縦型画面にして、アプリ感覚で使えるのをウリにしているメーカーもあるぐらいだ。でもアプリと同じUIにするのなら、そのまま自分のスマホやタブレットに入れたアプリで操作すればいいじゃん。至極ごもっともなアイデアなのだ。

iPadに楽譜を表示したところ

 iPadは最も大きな12.9インチでコピー用紙で一般的なA4サイズ、一回り小さい10.5インチで大学ノートに多いB5サイズ、少し小さめの9.7インチでも文芸誌に多いA5サイズと大体同じになる。

無線LANモジュール

 これだけの面積があれば、紙の本に近い形で情報を一覧できるため、譜面台に置いて楽譜をそのまま表示させても違和感がない。譜面台の脇にはUSB出力が用意されていて、充電なども可能だ。しかし本体には無線LANアダプターも付属しているので、ピアノ本体とiPadは面倒なケーブルの取り回しなく、無線で接続したほうがスマートだろう。

 ソファーにぐだーっと寝転びながらインターネットとかを見ていたiPadを持ってくるだけで、そのまま使えてしまうので非常に手軽だ。

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