2012年からお台場のダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場に設置されてきた実物大ガンダム立像「RG1/1 RX78-2ガンダム Ver.GFT」。今年3月にクロージングを迎えたRX78-2ガンダムに代わり、展示される実物大ユニコーンガンダム立像「RX-0 ユニコーンガンダム Ver.TWC(TOKYO WATER FRONT CITY)」がいよいよ完成。一般公開を翌日に控えた9月23日、関係者やメディア向けに実物大ユニコーンガンダム立像スペシャルセレモニーが開催された。
セレモニーは、「機動戦士ガンダムUC」の主人公バナージ・リンクス役の内山昂輝さんのほか、音楽を担当した澤野弘之さん、TVアニメとして放送された「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」の主題歌を歌ったTielleさん、LUNA SEAやX JAPANのギタリスト・バイオリニストとして活躍したSUGIZOさんらが登壇し、実物大ユニコーンガンダム立像の完成を祝った。
実物大ユニコーンガンダム立像の披露に先駆け、TOKYO ガンダムプロジェクト2017実行委員会会長の前田敏宣氏、バンダイ社チームガンダムオフィサーの峠義孝氏、創通社代表取締役社長の出原隆史氏が完成の挨拶を行なった後、サンライズ社代表取締役社長の宮河恭夫氏が登壇。照明が点灯され、実物大ユニコーンガンダム立像がお披露目された。宮河氏からは、新しいユニコーンのプロジェクトが来年の春に発表されることが明かされ、会場がどよめくシーンも。
その後、内山さんの「ユニコーン!」の掛け声で、照明やプロジェクションマッピングなどの演出に加え、変形を行なう実物大ユニコーンガンダム立像をバックに、澤野さん、Tielleさんが「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」主題歌「Into the Sky」を演奏。この立像のテーマ曲「Cage」が初お披露目された。
この「Cage」は「ガンダムUCは思い入れの強い作品で、今回、立像用の曲を依頼され、自分の今の気持ちと照らし合わせて、前に向かってという気持ちを込めて作りました」と澤野さんが語る楽曲。3パターンある夜間演出のうちのひとつとして使用されている。
さらに、バイオリンを手にしたSUGIZOさんが登場。「10歳のころからガンダムの大ファンで、ガンダムとともに大人になりました。新しいガンダムの世界にミュージシャンとして参加できたこと、澤野さんと共演できたのが光栄です」と語ったSUGIZOさんは、澤野さんと初めてのコラボ。ボーカルのTielleさんとともにスペシャルメドレーをセッション。圧巻のパフォーマンスで会場を「機動戦士ガンダムUC」の世界に引き込んだ。
ユニコーンガンダムは「機動戦士ガンダムUC」の主役機で、骨格であるムーバブルフレームにサイコフレームを採用している機体。通常は性能を抑えたユニコーンモードだが、ニュータイプを感知するとリミッターがはずれてNT-Dが発動。サイコフレームの輝きが鮮やかなデストロイモードとなる。
実物大ユニコーンガンダム立像は、このNT-Dが発動し、ユニコーンモードからデストロイモードへ変形するギミックを搭載。一角であるブレードアンテナが開き、装甲が稼働、サイコフレームの輝きを放つ。このサイコフレームは、最大共振時に赤から緑へと変化するが、実物大ユニコーンガンダム立像でも色の変化を再現。周囲からの照明や、アニメ映像を映し出すプロジェクションマッピングと合わせ、さまざまな演出が施されている。
実物大ユニコーンガンダム立像の夜間演出は3種類あり、ひとつは「機動戦士ガンダムUC」の名場面に合わせて変形などが行なわれる「機動戦士ガンダムUC RE:MIX0096」で、従来のBGMを澤野さんが再アレンジした曲に合わせた演出がなされる。
さらに、立像のテーマ曲である「Cage」のために制作されたスペシャルミュージックビデオ「機動戦士ガンダムUC SPECIAL MOVIE “Cage” SawanoHiroyuki[nZk];Tielle」と、「機動戦士ガンダム」の主題歌に合わせ、ガンダム部分を3DCGで新作、再構成し、RX-78-2ガンダムとユニコーンガンダムが共演する「翔べ!ガンダム2017」があり、19時30分から30分ごとに毎日開催される予定だ。
どの演出も見応えがあり、実物大ユニコーンガンダムの変形や照明効果などとのマッチングが絶妙で、ガンダムファンはもちろん、そうでない人でも楽しめる内容。お台場を訪れたときに、ぜひ立ち寄りたいスポットだ。
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