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アスキースマホ総研・白書 第54回

これが新たなワールドスタンダードになるのだろうか

「Androidタブレット搭載の調理器具」世界水準の最新スマホ、家電出揃う (1/3)

2017年10月04日 17時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

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 毎年「家電の見本市」と呼ばれるイベントが開催されています。IFAというイベントで、今年は9月1~6日までドイツ・ベルリンで開催しました。世界各国の家電やPC、スマホメーカーが集まり、最新機種などを発表します。新製品のなかには斬新なアイデアの元で生まれたようなモノもあり、今後のこの業界の盛り上がりに期待がかかります。

 そこで本特集では、要注目の最新スマホ、スマートウォッチ、そして家電まで「国内未発売の製品」だけに着目し紹介します。未来のワールドスタンダードになりうる製品ばかり登場するので、最新情報をさきどり、話題になったときには「あ、それ知ってる知ってる」と言い張れるかも? 製品ごとにイチオシポイントも記載したので合わせてチェックしてどうぞ!

表も裏も“使える”両面スマホにまさかの新顔登場
Hisense「A2 Pro」

 知る人ぞ知る、ロシア生まれの両面スマートフォン「YotaPhone」の最大のライバルと言える存在がこの「A2 Pro」だ。表と裏の切り替えは画面タッチで簡単に可能。E-Ink側もタッチパネルになっており、Androidをそのまま使うこともできる。

片面はふつうのスマートフォンにしか見えないHiSenseの「A2 Pro」。だが裏面に大きな秘密がある

背面はE-Ink。表面との切り替えもカンタンだ。背面側だけでもAndroid端末として操作できる

 電子書籍を楽しむほか、E-Ink画面で写真や動画を見るのも新鮮だ。メイン画面のスクショをとってE-Ink側にワンタッチで送ることもできるので、飛行機に乗る前にEチケットのQRコードを表示したり、地図や買い物メモを表示させたりといった便利な使い方もできる。

右側面には指紋認証センサー。Xperiaに似たデザインになっている

本体下部はUSB Type-C端子などオーソドックスな仕上げ

 オクタコアのSnapdragon 625搭載で動作も軽快、両画面スマートフォンを欲しいユーザーは要注目だ。何気にフロントカメラの画質が高いという不思議なスペック。2017年下半期発売予定で、中国のみならずヨーロッパでも販売予定とのこと。

  A2 Pro
メーカー HiSense
ディスプレー 5.5型有機EL
5.2型E-Ink
画面解像度 1080×1920ドット
540×960ドット
サイズ 約76.8×157×8.45mm
重量 約188g
CPU Snapdragon 625
(オクタコア)
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
OS Android 7.1
カメラ画素数 リア:1600万画素/イン:1200万画素
バッテリー容量 3090mAh
予想価格 3999元

ポケットに入れる向きに気をつかいそう

YotaPhoneにまさかのライバルが登場。背面のE-Inkディスプレーはパッと見は「便利そう」に思えますが、よく考えるとハードタイプのケースが付けられず、ポケットに小物があると入れる向きに気をつかいそうです。
(アスキースマホ総研/オカモト)

この既視感はAQUOS CRYSTAL X……?
ARCHOS「Sense 55S」

 端末の左右ギリギリまでディスプレーにしたベゼルレス設計が美しいARCHOSの「Sense 55S」。シャープの液晶パネルを採用し「AQUOS CRYSTAL X」の二番煎じと言ってしまえばそれまでだが、さすがは最新スマホだけあって背面側に工夫がある。

3辺ベゼルレスで「AQUOS CRYSTAL X」にそっくりなARCHOS「Sense 55S」

背面は800万画素のデュアルカメラを搭載し、ワイド撮影もラクにこなせる

 カメラは最近のトレンドであるデュアルカメラで、800万画素の標準+800万画素ワイド。風景写真や室内写真など、一歩引かないと全景を撮影できないシーンもラクにこなすことができる。画素数がやや低いものの、そのぶん価格もリーズナブル。わずか149ユーロ(2万円弱)でデュアルカメラ端末を買うことができるのだ。

フロント下部の右下にフロントカメラ。これでわずか149ユーロとは驚きだ

  Sense 55S
メーカー ARCHOS
ディスプレー 5.5型液晶
画面解像度 1080×1920ドット
サイズ 約74.2×142.5×8mm
重量 約130g
CPU MTK6737T
(クアッドコア)
メモリー 2GB
ストレージ 16GB
OS Android 7.0
カメラ画素数 リア:800万画素×2/イン:500万画素
バッテリー容量 3000mAh
価格 149ユーロ

ベゼルレスでお安いのがステキ

処理性能はそこそこですが、ベゼルレスのデザインはホントに低価格スマホとは思えませんね! デュアルカメラとトレンドもおさえたソツのない作りで、日本でSIMフリー機で出たら人気が出そうです。
(アスキースマホ総研/つばさ)

見た目がiPhoneすぎるし、プロジェクターも搭載する
Thomson「Fusion」

 テレビやプロジェクターを手掛けるThomsonが参考出展していた製品が、このプロジェクタースマートフォン「Fusion」。デザインはパッと見ではiPhoneのように見えるが、ディスプレーは左右まで目いっぱいに広がるベゼルレスなデザインだ。

iPhoneそっくりなデザインのThomson「Fusion」。本体は1㎝と厚みがあるものの、秘密の機能を内蔵している

本体上部にはプロジェクターを内蔵。3mの距離でも投影できるほど強力だ。4000mAhのバッテリー内蔵で長時間利用もできそう

 本体上部にレーザー方式のプロジェクターを内蔵しており、スマートフォンのディスプレーに表示されたものをそのまま投影できる。プロジェクター部分の性能は40ルーメン、コントラスト比は80000:1。最大3mの距離まで投影可能で、150インチ(3.8m)、1920×720ドットの映像を表示できる。

OSはAndroid 5.1、外部端子はmicroUSBと設計はやや古め

 プロジェクターを内蔵しつつも厚みは10mmと抑えており、片手でもラクに操作できそうだ。バッテリーは4000mAhと比較的大容量なので数時間程度の映画の投影なら充電レスでできそうだ。

Thomsonはほかにもプロジェクター内蔵タブレット「THVID-7」を出している。プロジェクターで差別化を図る考えだ

  Fusion
メーカー Thomson
ディスプレー 5型液晶
画面解像度 1080×1920ドット
サイズ 約68×140×10mm
重量 約200g
CPU MT6753
(クアッドコア)
メモリー 2GB
ストレージ 32GB
OS Android 5.1
カメラ画素数 リア:1300万画素
バッテリー容量 4000mAh
発売日 2017年9月予定
予想価格 599ユーロ

挑戦的すぎる外観! 機能は文句なし

この見た目でこの機能、あえて火中の栗を拾いに行くかのようなアグレッシブな姿勢はキライではありません。プロジェクターModsも所有するモトローラの「Moto Z」ユーザーとしては、なんだか親近感がわきます。
(アスキースマホ総研/ゆうこば)

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