ファーウェイ通信 第57回
スマホメーカーのこだわりがつまったモバイルPCをASCII編集部のオカモトが試した
ファーウェイのモバイルPC「HUAWEI MateBook X」をウェブ記者が詳しくチェック
2017年09月27日 11時00分更新
SIMフリースマホやタブレット、Windows PCまで、多様なジャンルのファーウェイ製品を紹介している「ファーウェイ通信」。今回は、クラムシェルタイプのモバイルPC「HUAWEI MateBook X」をASCII編集部のオカモトが詳しくレビューする。

スマホでおなじみのファーウェイが満を持してリリースしたクラムシェル型モバイルPC「HUAWEI MateBook X」。ウェブ媒体の記者としてモバイルPCを活用し尽くしているASCII編集部のオカモトがチェックしていく
テキスト入力だけではなく画像編集もするので
モバイルでも高性能なマシンが欲しい!
ASCII編集部で主にウェブメディアの記者として活動する筆者にとって、モバイルPCは欠かすことができないツールだ。製品発表会などでその場で原稿を執筆するのはもちろん、他のスタッフの記事を急遽チェックすることもある。そのため基本的に常時持ち運ぶことが前提だ。
過去には、よりモバイル性に優れた、PC以外のデバイスへの切り替えを検討したこともあった。ただ、出先でこなす作業はテキスト作成だけではなく、記事をすぐにアップするための写真の簡単なレタッチなども含まれる。そうなると結局モバイルPCが一番便利であり、同時に画像編集ソフトなどが快適に動作する性能もPC選びの重要なポイントとなっている。
旅行や出張時などの時間つぶしに動画を楽しむケースも多く、サウンドの迫力やディスプレーの美しさといった点にもこだわりたい。また個人的には、Windows PCのほうが好ましい。これまでもOSやメーカーを問わずさまざまなマシンを使ってきてが、操作に慣れているのは大きい。Windowsはユーザー好みに細かくカスタマイズしやすいというメリットもある。
高性能なCore i7をファンレスで搭載! SSDも高速
3:2のディスプレーも仕事に適している
さて、ようやく今回の本題となる「HUAWEI MateBook X」の紹介だが、前述のような筆者の求める要素にほぼ合致するマシンと言っていい。
まずは薄型軽量のモバイルPCにも関わらず、処理性能が高い点だ。CPUにインテルの第7世代Core i7またはCore i5が搭載されている。しかもこれはTDP 15WのUプロセッサ(Core i7-7500U/Core i5 7200U)である。このクラスのモバイルPCではTDP 4.5WのYプロセッサ(Core m3/i5/i7)が採用されることが多く、それでも普段の作業で大きな問題があるわけではないが、大量の写真データの処理やちょっとした動画編集では差がついてしまう。ちょっとしたもたつきによる焦りから、ミスしてしまうことも。HUAWEI MateBook Xの性能ならば、その心配は不要だ。さらにPCI Express接続のSSDも非常に高速で、OSやアプリの起動、ファイルのアクセスは非常に快適。満足が行く内容だ。
高性能にもかかわらず、ファンレス仕様であることもうれしい点。ちょっと作業を始めただけでファンがブンブン回るのはうっとうしい。HUAWEI MateBook Xは、Phase Control Material(PCM)と名付けられた素材によるヒートシンクが効率的な冷却を可能にしている。もちろんCPUに負荷がかかる操作をすると、本体底面がある程度熱くなるものの、手のひら側はほとんど感じない。膝の上に乗せての使用も服越しであればほぼ気にならなかった。ちなみに、Core i7搭載でのファンレス仕様は世界初とのことだ。
ディスプレーは、2K解像度(2160×1440ドット)の13型液晶を搭載、表面はCorning Gorilla Glassによって保護されている。なかでも3:2の縦横比であることを強く推したい。というのも、筆者はブラウザーで複数のページを開くときに、タブで切り替えるのではなく、複数のウィンドウを立ち上げて横に並べることが多いからだ(もしくはウェブブラウザーとテキストエディター)。テキストエディターで原稿を執筆するのにも縦長の画面は利便性が高い。最近のWindowsのモバイルPCは16:9のディスプレーが主流なので個人的には大きく点数アップだ。
セキュリティー面では、キーボード右上の電源ボタンに一体化された指紋認証センサーを搭載する。しかもスリープ状態であっても、指紋センサーにタッチすれば自動的に復帰し、さらに紐づけされたアカウントでログインまで済ませてくれる。本連載でも繰り返し紹介してきたように、ファーウェイ製スマホではおなじみの流れで、スマホでユーザーに評価された技術がWindows PCにも反映されているわけだ。一度使うと、それまでは当たり前だったスリープからの復帰直後にまずパスワードを打つ操作が、面倒に感じるようになっていた。
サウンドについても、ドルビー社が開発したサラウンド規格「Dolby ATMOS」に対応したことが、目玉の1つとなっている。PCメーカーとしてはファーウェイが世界で初めて、Dolby ATMOS Sound Systemにシステム全体として対応しているマシンをリリースしたとのこと。デモコンテンツでの体験では、非常に臨場感があふれるサウンドが楽しめた。
また、HUAWEI MateBook Xのスピーカーは、単体としての性能も高い。コンパクトな筐体だが、出力が大きく、ボリュームを上げていっても音は割れない。出張の際にモバイルPCで動画を見るときには、これまではホテルのテレビになんとかして接続できないかと苦戦したりしたものだが、HUAWEI MateBook Xであれば単体で動画を満足して楽しめそうだ。

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