このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

T教授の「戦略的衝動買い」 第445回

無停電電源装置にもなる! 40800mAhの大容量バッテリーを衝動買い

2017年08月30日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

UPS(無停電電源装置)としても使える!

 さて、操作パネルの内、電源スイッチとAC OUTPUT以外にもう2つのボタンスイッチがある。1つは、電球アイコンが描かれた「ランプ」ボタンだ。

操作パネルのLED緊急照明ランプのボタンを押すことで、ポータブル電源本体は2段階の明るさの非常時ライトにもなる

操作パネルのLED緊急照明ランプのボタンを押すことで、ポータブル電源本体は2段階の明るさの非常時ライトにもなる

 このボタンを押すことで、ポータブル電源の背面上部にあるLED緊急照明ランプが点灯する。

 2段階の切り替えボタンスイッチになっており、ワンプッシュで一列のLED照明となり、点灯中にもう一回ボタンを押すことで、二列のより明るいLED照明となる。

 緊急照明ランプのボタンは、電源ボタンが押された状態でなくても、緊急照明ランプのボタンを押すだけで点灯する。

ICT系ユーザーのポータブル電源採用の最大のメリットは「UPS」モードだ

ICT系ユーザーのポータブル電源採用の最大のメリットは「UPS」モードだ

 さて、最後に残った4番目のボタンスイッチは「UPS」ボタンだ。UPS(Uninterruptible Power Systems)は日本語では「無停電電源装置」と表記されるもので、落雷などの事故で停電して、電力が断たれた場合でも電力を供給し続ける電源装置のことだ。

 モバイルPCなどのように内部に充電池を持っていないデスクトップPCやサーバー、NASなどのネットワーク機器が、停電=想定外の急激なシステムシャットダウンという、運の悪い事故を回避するために企業などでは広く使われている。

 ポータブル電源の場合は、操作パネルの右下にあるUPSボタンを押すことで、UPSモードになる。基本的には、付属のACアダプターでポータブル電源本体に充電(給電)しながら、デスクトップPCなどのACプラグをポータブル電源右側面のACコンセントに差し込んで、普通にパソコンを使うだけで、UPSモードの恩恵にあずかることができる。

UPSモードで点灯している蛍光灯スタンド

UPSモードで点灯している蛍光灯スタンド

 本来なら実際に筆者宅のデスクトップPCの電源プラグを抜いて実験すべき所、プラグは机の裏側の抜き差しならないところにあるため、今回は、自宅で家族が使っている蛍光灯スタンドを使ってUPSモードを試してみた。

 実際にUPSモード状態に設定したポータブル電源のACアウトレットに蛍光灯スタンドのACプラグを挿入し、電源供給を受け蛍光灯が点灯している。その状況で、停電と同じ状態にするために、ポータブル電源に給電(充電)しているACアダプターのプラグを突然抜いてみた。

ポータブル電源に給電しているACアダプターのコードを引き抜いても、蛍光灯は何の影響も受けない

ポータブル電源に給電しているACアダプターのコードを引き抜いても、蛍光灯は何の影響も受けない

 もちろん、蛍光灯スタンドはポータブル電源内の充電池で動作しているので、消灯することはない。UPSモードが、単なるAC電源としてポータブル電源を使用している場合と異なるのは、継続充電しながらACアウトレットに繋がれた外部機器に給電しているところだ。

 デスクトップPCを使っている環境で、突如停電などが起こると、瞬時にシステムが予期しないシャットダウンをして、オープンしたままのファイルなどに不都合が起こる確率はかなり高い。UPSモードはそういう災害時にも、デスクトップPCへの給電をし続けることが可能でこの意義は大きい。

 実際に停電が起こると、UPSモードで動作しているポータブル電源以外の室内ACコンセントから電源供給を受けている電気製品はことごとく停止するが、ポータブル電源から電力供給を受けているデスクトップPCは、何もなかったかのように動作し続け、停電時でもゆっくり落ち着いて、規定のシャットダウンプロセスを行なえる。

 デスクトップPCがメインの読者や、自宅サーバーやホームNASなどを利用している読者なら、ディザスター時の3人家族のスマホ充電4回分以上の巨大ノン・モバイル・バッテリーと兼ねてこの際、ポータブル電源を揃えてみてはいかがだろう。

非常時に備えて一家に1台は備えたい“電源”

出先やオン・ザ・ウェイでの活躍を期待する対象のモバイルバッテリーと、巨大な電源容量を持ち、ノンモバイルの自宅据え置き型でディザスター時の対応にも期待できるポータブル電源はどちらも必要だろう

出先やオン・ザ・ウェイでの活躍を期待する対象のモバイルバッテリーと、巨大な電源容量を持ち、ノンモバイルの自宅据え置き型でディザスター時の対応にも期待できるポータブル電源はどちらも必要だろう

 筆者がこの1~2年で買い集めた少し大きめのUSBモバイル充電池8個が束になってかかってもかなわないポータブル電源は、一家に1台はぜひとも揃えたい“充電池”、いや“電源”だ。

T教授

今回の衝動買い

アイテム:
USB出力機能付きポータブル電源

価格:アマゾンにて1万3999円で購入


T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるKOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン