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メーター配置を基本とした伝統のデザインを継承

ラックスマン ワンボディセパレートを受け継ぐプリメインアンプ新モデル

2017年08月25日 17時50分更新

文● 天野透/ASCII

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 ラックスマンは8月25日、トランジスター式プリメインアンプXシリーズのフラグシップモデル「L-509X」を発表した。発売は9月下旬で、価格は84万2400円。2002年発売の「L-509fSE」から数えて3代目に当たるモデル。

 ワンボディセパレートの回路配置コンセプトを引き続き採用。定格120W(8Ω)のアンプ回路は初期スルーレートが速く広帯域かつ低歪みな「ODNF Ver4.0」に対応する、ダーリントントランジスタ3段構成の4パラレルプッシュプルAB級増幅方式。プリアンプ出力段にはコントロールアンプのハイエンドモデル「C-900u」と同等のディスクリートバッファー回路を搭載し、パワーアンプ部に対する駆動力を向上させた。

 ボリュームは88ステップの高品位な音量調節ができる、独自の新電子制御アッテネーター「LECUA1000」を採用。電源部はEI型600VAの高レギュレーション電源トランスと、ハイクラスパワーアンプ「M-700u」と同等の10,000μFブロックコンデンサーをLR独立で8個搭載(合計80,000μF)した高慣性構成。

 アンプ基板には、トップエンドモデルに採用されるピールコートPCBを使用し、レジストによる誘電効果を排除。内部配線は各芯スパイラルラップ・シールドと芯線非メッキの独自OFCワイヤーを採用。抵抗やコンデンサーにカスタムパーツをふんだんに採用した。

 外装面では、伝統的なアナログメーターを中心に配したシンメトリカルデザインを踏襲し、シャーシはアース・インピーダンス上昇を抑える構造とし、上級機と同様のヘアライントップパネルを採用。スピーカーターミナルはYラグやバナナ端子、極太のスピーカーケーブルにも対応したLR同一特性レイアウト。グラデーション鋳鉄製のインシュレーターを装備して外部振動の影響を抑えている。

 プラグ類はACインレットが金メッキと非磁性処理を施したもので、LINE 1はトップエンドモデルにのみ採用されてきた高品質カッパーアロイ製端子。そのほかMM/MC両対応のフォノアウト、前面パネルにはヘッドフォン出力端子を装備する。

 機能面ではフロントパネルに電子制御のバス/トレブル式トーンコントロールと、LECUAによる音量シフト機能を使用したLRバランス調節機能を装備。人の聴感特性に合わせた音量連動式のラウドネス機能や、パワーアンプを追加したバイアンプ構成・AVシステムとの共存も可能な、プリ/パワーセパレートスイッチを内蔵。

 サイズは幅440×奥行き463×高さ193mm、重量は約29.3kg。金メッキプラグを採用したノンツイスト構造のリファレンス電源ケーブルと、対応CDプレーヤーも操作可能なアルミ製リモコンが付属する。

 主な仕様は以下のとおり。


■主な仕様
入出力:ライン×4、フォノ×1、バランス・ライン×2、録音入出力×1、セパレート入出力×1、スピーカー出力×2
入力感度/入力インピーダンス:PHONO (MM) 2.5mV/47kΩ、PHONO (MC) 0.3mV/100Ω、LINE 180mV/47kΩ
全高調波歪率:0.007%以下(1kHz/8Ω)、0.06%以下(20Hz~20kHz/8Ω)
S/N比、周波数特性:LINE 105dB以上、20Hz~100kHz(-3.0dB以内)

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