熱によるパフォーマンス低下が見られる
続いては、「HP Spectre x2」のベンチマーク結果を紹介しよう。試用機のスペックは、下記の表のとおりだ。
試用機の主なスペック | |
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CPU | Core i7-7560U(2.40GHz) |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 1TB SSD |
まずは「CrystalDiskMark」でストレージのアクセス速度を計測したところ、シーケンシャルリード(Seq Q32T1)で3155MB/秒と非常に優れた結果となった。転送速度が1秒間に3GB以上は相当高速だ。実際にはこの速度でファイルをコピーおよび移動ができるわけではないが、ファイルアクセスの速度については期待していいだろう。
CPUの計算性能を測定する「CINEBENCH R15」
CPUの計算性能を測定する「CINEBENCH R15」では、マルチコア性能を表わす「CPU」スコアが「330cb」だった。筆者がこれまでに計測してきた結果を参照すると、このスコアはCore i7-7500Uと同程度。「HP Spectre x2」にはCore i7-7500Uよりも高性能なCore i7-7560Uが使われているので、なんらかの要因によってパフォーマンスが低下している可能性がある。
PCの総合的な性能を評価する「PCMark 8」「PCMark 10」
PCの総合的な性能を評価する「PCMark 8」および「PCMark 10」を試してみたところ、一般的なCore i7搭載モバイルノートに比べて遜色ない結果となった。ただ、上位のCPUが使われている点や16GBメモリー/爆速SSDを搭載しているのであれば、もう少しスコアが伸びてもいいのではないかとは感じる。
総合的な3D性能を計測する「3DMark」
総合的な3D性能を計測する「3DMark」の結果は以下のとおり。筆者の観測範囲内では、Intel HD Graphics 620内蔵のCore i7-7500Uとあまり変わらないスコアだ。内蔵グラフィックス機能に上位のInte Iris Pro Graphics 640を搭載していることを考えると、この結果には少々不満がある。