フルサイズ一眼とAPS-C一眼はそんなに違うのか!? 第1回
フルサイズ一眼「EOS 6D MarkII」とAPS-C一眼「EOS 80D」、差額10万円の違いはどんなもの!?
2017年08月08日 12時00分更新
ハイアマチュア向けAPS-C機
「EOS 80D」
前述の通り、EOS 6D MarkIIと同じクラスとして存在するAPS-C機が「EOS 80D」である。
EOS 80Dは2016年3月に発売されたモデル。比較的新しめでEOS 6D MarkIIと似ている部分もある。
記事掲載当初、一部機種名に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2017年8月17日)
有効画素数約2420万画素。デュアルピクセルCMOSセンサーを採用しており、ライブビュー時でも高速なAF駆動が可能だ。
光学ファンダーでのAFは、オールクロス45点AFが使用可能。光学ファインダーの視野率が100%確保されているのはミドルレンジモデルでは珍しい。Wi-FiにNFCも搭載されているので、スマホなどでのリモート撮影や転送も簡単に行なえる。
ファインダーを覗いてみても、撮像素子の違いはあまり感じない。同一の倍率で撮影しているので、ファインダーを覗いた時の大きさの違いがそのままの大きさでトリミングされている。
ともにペンタプリズムを使用し、EOS 6D MarkIIは視野率98%で倍率は0.71倍。EOS 80Dは視野率100%で倍率は約0.95倍となっている。
EOS 80DはAPS-Cサイズ機としてはかなり大きく見える。注目は表示しているAF測距ポイントの配置だ。
ともにオールクロス45点と性能はカタログスペックでは同じだ。ファインダー倍率の差があるのでそのまま重ねただけではわからないが、フルサイズ素子とAPS-Cサイズ素子の大きさを考慮して重ねるとAFポイントの配置面積がほぼ同一なのが確認できる。同じセンサーユニットを利用している可能性は否定できない。
EOS 6D MarkIIとEOS 80Dは同じバッテリーを使用するが、撮影可能枚数は差がある、カタログスペックではあるが、常温/ファインダー撮影時にEOS 6D MarkIIは約1200枚、EOS 80Dは約860枚とフルサイズ機であるEOS 6D MarkIIのほうが撮影可能枚数が多い。
新しい機種のほうが省エネ対策が進化しているということだろう。ちなみに、動作速度的にはHDRなどで内部処理が行なわれる場合にはEOS 6D MarkIIのほうが若干だが待ち時間が長く感じた。
次回から画質について見比べてみる
次回はフルサイズ機とAPS-C機の画質の違いについて、撮影サンプルを交えて紹介する。果たして10万円分の差はあるのだろうか!?
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