CPUにCore i5-7400(3.0GHz)、8GBメモリー、1TB HDDを搭載したスリムデスクトップの「Lenovo ideacentre 510S(90GB0046JP)」。これだけのスペックを備えながら、5万円5577円で購入できるというコストパフォーマンスに優れたモデルだ。周辺機器の接続や機能拡張に使うUSBは、USB 2.0端子×4、USB 3.0端子×4の合計8ポート。ノートパソコンと比べかなり多く、周辺機器の接続でポートが足りずに困るといったことはまずないだろう。
Lenovo ideacentre 510は、幅がおよそ90mmしかないため、手がぶつかっただけでも倒れてしまうのではないかと心配になるが、スチール製の筐体を採用しているので本体重量は約5.2kgと重く、そう簡単には倒れない。さらに重心が低くなるよう電源ユニットが下部に配置されているので、見た目以上に安定感がある。それでも倒してしまう心配があるのなら、最初から横置きで使うという選択もありだ。
電力効率の高い80PLUS電源を採用!
PCI-Expressは3スロット利用可能
USBの数こそ多いが、タワー型と比べてしまえば拡張性が見劣りするのは事実。本体内部の拡張性がどのくらい残されているのか、ケースを開けてチェックしてみよう。
Lenovo ideacentre 510のケースの開け方はオーソドックスなもので、本体背面のネジを2つ外すというものだ。側面の板を後ろへずらすと簡単に開けることができる。まず驚いたのが、電源に電力効率の高い「80PLUS BRONZE」認証の製品を採用している点。電源はコストカットの対象となりやすく、低価格モデルで80PLUS認証を取得した電源が採用されているとは思っていなかった。わずかとはいえ、無駄な電力消費を抑えられるのは大歓迎だ。
マザーボードの大きさに比べてケース内が狭く、作業しづらいように感じたが、実は、フロントパネルを外してからレバーを押すことでドライブベイが回転し、メンテナンスしやすいよう変形するというギミックになっていた。このベイには3.5インチHDDが搭載されていて、ネジを外せば換装も可能。より大容量のHDD、高速なSSDへと換装したい場合にうれしい構造だ。もちろん、デスクトップパソコンなだけにCPUの換装ができるのはいうまでもない。
拡張スロットに目を向けると、PCI-Express×16が1スロット、PCI-Express×1が2スロットあるのがわかる。背面から見るとスロットカバーが4つ見えたので、拡張スロットも4本あると思っていただけに少々残念だ。装着できるボードは、ロープロファイルと呼ばれる背の低いものだけ。ロープロファイルのボードはそれほど多くないが、グラボやテレビチューナー、無線LANといったボードが装着できる。ただし電源が180Wと小さいだけに、グラボを挿す場合は注意が必要だ。「GeForce GTX 1050」などは推奨電源が300Wクラスとなるため、最悪動作しない可能性もある。
現状でも十分なスペックをもっているが、換装や拡張ボードの追加でパワーアップできるのがメリット。タワー型と比べれば拡張性は見劣りしてしまうが、ロープロファイルとはいえ拡張ボードまで使えるのはノートパソコンにはない魅力だ。ただでさえコストパフォーマンスが高いモデルだが、将来に渡り長く使えることも考慮すれば、お買い得感はさらに高まるだろう。
Eクーポン適用でLenovo ideacentre 510Sが5万5577円に!
今回紹介したLenovo ideacentre 510S(90GB0046JP)の通常価格は8万9640円だが、レノボ・ジャパンのウェブ通販サイトで購入時にEクーポンを適用すれば3万4063円引きの5万5577円で購入できる(7月26日現在)。購入を検討する際はEクーポンの使用を忘れないように注意してほしい。