前回紹介したロジクールのワイヤレスマウス「MX Master 2S」がとても便利だなと思う反面、マウスだけがマルチデバイス対応になっても、タイピングが別だと意味がないのでは? ということに1週間かかって気が付き、同じくマルチデバイスに対応したロジクールのBluetoothキーボード「K780」も買ってしまいました。
今までもBluetoothキーボードは使っていましたが、それはあくまでもXperiaを補助するアイテムだと割り切り、どちらかというとモバイルできるコンパクトタイプなものをチョイスしてきました。おかげでキーボードもずいぶん増えてしまいましたが、本気で常用するキーボードとなると結構悩みます。
文字を入力する仕事が多いと打鍵感やキーストロークといったフィーリングがものすごく仕事の効率に左右されるため、そうそう買い換えるわけにもいかないのです。そういったことでデスク用のキーボード選びには慎重なほうだったのですが、あっさりマルチデバイス対応ということだけで買い増ししてしまいました。
K780は380×158×8~22mmとフルサイズキーボードの大きさです。しかも、見た目に反して875gとズッシリした重さがあります。ワイヤレスキーボードなので持ち運びはできるものの、この大きさと重さなので室内移動が現実的です。コレを外に持ち出せるとしたらなかなかの強者かと。
電源はバッテリーではなく単4電池×2で駆動。使わないときは自動でスリープになり、使用状況にもよりますが電池寿命は年に200万回キータイプしたとしても、長ければカタログスペックでは2年くらいは保つようです。
ロジクールのワイヤレスキーボードはBlutooth接続のほか、PCなどのUSBポートに接続して利用できる「Unifyingレシーバー」も電池ボックスに格納されています。Unifyingレシーバーを利用した場合は、最大で6つまでUnifying対応デバイス(マウス、キーボードなど)を接続できるというロジクールの便利アイテムです。
このワイヤレスキーボードひとつで、PCはもちろんXperiaやタブレットに接続できます。接続方法はキーボードの左上にある“Easy-Switch”ボタンのうちひとつを長押しするとペアリング、最大で3台まで登録できます。また、接続先の切り替えも1~3のボタンを押すだけで、それぞれ登録した機器へカンタンに切り替えられます。
さすがに大きいだけあって、テンキー付きフルサイズレイアウトキーボードのタイピングのしやすさは違います。キートップがそれぞれ独立しており、キーどうしの間隔が空いているアイソレーションタイプなので誤入力も極力抑えられます。
気になっていた丸い形状のキートップは若干クセがあるものの、キータッチは悪くありません。それよりも、キーボードの傾きがほとんどなく傾斜用の足がないので若干押しづらいと感じることもあります。ですが、まぁこれは慣れてしまれば気にならなくなるかもしれません。
そしてK780の最大のキモは、スマートフォン/タブレット両用スタンドです。最大の厚み10.5mmまでのほとんどのスマートフォンや12型クラスのタブレットを引っかけて立たせることができます。ちょうど溝にはまるので、画面を見ながらタイピングしやすい角度でなかなかしっかりと保持してくれます。
試しに「Xperia Z4 Tablet」を横置きしたうえ「Xperia XZ Premium」を縦置きしてみましたが、余裕で立たせられます。
どうにもワイヤレスキーボードが重いなと感じていたのも、タブレットやスマートフォンを乗せていても安定してタイプできるためだとわかると納得です。それに、長文を画面タップ入力するのに比べて、PCに慣れている世代であればキータイプのほうがはるかに高速に入力できます。
ちなみに、キーボード上部のファンクションキーは「画面のロック」や「ホーム」「戻る」「メディアの再生/一時停止」「音量アップ/ダウン」「消音」「検索」といったホットキーとして使えます。このあたりはAndroidの仕様にも関係しており、画面をわざわざタップしたりマウスで操作するよりもダイレクトなキー操作が快適です。
できればファンクションキーはもう少し大きい方が使いやすかったというか、若干使いづらさもあります。テンキーは、数字入力が多い場合は明らかに捗りますね。
Xperiaをスクリーンミラーリングで大きな画面に出した場合や、大画面を映し出す「Xperia Touch」にももちろん利用できます。しかしながら、キートップが光るギミックは備わっていないため、このあたりは少し手元を照らす工夫が必要かと。
ワイヤレスマウスのMX Master 2SにはPC間でマウスカーソルを移動したりコピー&ペーストなどができる“Logicool FLOW”という機能がありますが、XperiaとPC間では利用できません。しかし、マウスが切り替えで使えることに加えてK780側も切り替えできると、机の上でごちゃごちゃしていた周辺機器もスッキリ。想像以上に重宝しています。
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