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サイボウズと三浦市農協、ITで農業の収益安定化を目指す

2017年06月20日 12時40分更新

文● ラッキー橋本/ASCII

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 サイボウズと三浦市農業協同組合は6月19日、三浦市における農家の収益安定化を目的とした農業のIT化推進で連携を開始したと発表した。

アグリコネクト三浦

 第1弾の取り組みとして、5月1日から神奈川県内で初めての有線放送代替システム「アグリコネクト三浦」を運用中。

 同社のkintoneを基盤とした市況や概況などの情報を共有するプラットフォームで、市内のおよそ80%の農家で採用されている。

 三浦市農協では、昭和32年から運営していた「有線放送システム」の老朽化が進み、維持費が高く、運営困難な状況となっていたため代替システムを検討する中、kintoneを採用したという。

出荷物の自動振り分けシステムのイメージ

 また第2弾として、出荷所にてkintoneに出荷情報を入力すると、瞬時に出荷物振り分けプランが自動生成される「出荷物の自動振り分けシステム」の構築をしている。

 現在、各農家から出荷所をとおして集められた出荷情報を、FAXで受け取った農協が手作業でおよそ50の市場への出荷物振り分けプランを作成している。システムを導入すると、作業時間が1日あたり5、6時間削減されるという。

 7月から実証実験が開始され、12月頃からの本格的な運用開始を予定している。

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