ソニーの有機ELテレビは映像と音の一体感がスゴイ! その裏にある10年に渡るノウハウを聞く
2017年06月13日 12時00分更新
最新の映画やデモコンテンツで
映像と音の一体感を確認してみた
最後にその映像の実力を確認させていただいた。4Kで収録されたいくつかのデモコンテンツのほか、映画や音楽コンテンツを見たが、まず驚くのは美しい映像と音の一体感だ。
複数の登場人物が会話する映画の一場面などを見ると、まさに会話している人物のそれぞれの口の位置から声が出ているように感じる。
画面上の音の定位が見事に映像と一致しているのだが、それでいて音楽は画面からはみ出すほどに広々と広がる。
音場の広がりと定位感が実に優秀で、テレビの両側に立派なスピーカーを置いたというか、映画館のようにスクリーンの後ろにスピーカーがあり、スクリーンを透過して音が出ているような感じになる。この感じはなかなか得られない視聴体験だ。
派手なアクションの場面でも低音が思った以上に迫力たっぷりに鳴るし、オペラの舞台では、オーケストラの楽器が一斉に音を出すような曲でも各楽器をクリアに鳴らし分け、オーケストラのスケール感も雄大と、なかなかの再現力だ。
映像も鮮明で見通しのいいものとなっていて、4Kコンテンツとしての精細感が際立ったような再現となる。宇宙の暗闇に浮かぶ星の数も今まで以上に増えたように感じるし、薄暗いシーンの階調の豊かさや目を灼くような高輝度の輝きも存分に味わえる。
映像と音の一体感でコンテンツの魅力がアップ!
ソニーらしいくっきりとして鮮明な映像がさらに磨き上げられたような印象で、有機ELのポテンシャルの高さを実感できるが、映像と音が一体となることで、その魅力がさらに豊かになっていると感じる。
この感覚はまさにA1シリーズならではのものと思う。ぜひとも視聴環境の整った場所で、映像と音の両方を感じてみてほしい。
次回は、世界で初めて有機ELテレビを発売したLGエレクトロニクスについて紹介する。
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