15.6型フルHDディスプレーを採用するマウスコンピューターの「m-book F」シリーズは、Core i3からi7まで幅広いラインナップがあり、オフィスやホームユースに適したコストパフォーマンスの高いモデルだ。今回はその中から「MB-F575SN1-S2」を試すことができた。
KabyLakeのCore i7-7500Uを採用
CPUは、最新の「第7世代Coreプロセッサー」通称「KabyLake」で、2.70GHz駆動の「Corei7-7500U」を採用している。メモリーは8GB、ストレージはATAIII接続の240GB SSDが搭載されている。この状態での直販価格は9万4800円 (税別)だ。スペック的にはお買い得感があるだろう。
MB-F575SN1-S2の重さは約2.2kgで、持ち運ぶにはちょっと……と思える重さだ。ただ、以前はGPU内蔵のノートを持ち歩いていたこともあったので、実際ここ1週間ほどリュックに入れて持ち歩いてみたが、個人的にはそこまで重いと感じなかった。本体重量もだが、一緒に持ち歩いているACアダプターが軽いのも利点だ。
外観はいたって普通のシンプルなノートで、全体的に鋭角なデザインになっている。BTOカスタマイズで光学ドライブを内蔵できるため、それなりの厚みはあるのだが、下側に丸みを持っているおかげで薄く感じる。移動時やカバンに収納する場合にも、ヒンジ側を除く3方向が薄くなっているのでしまいやすくて便利だ。
MB-F575SN1-S2のインターフェースは、左側に電源端子、アナログRGB端子、有線LAN端子、HDMI端子、USB 3.1端子(Type-A)、USB 3.1端子(Type-C)が並び、右側面側にはヘッドフォン端子、マイク端子、USB 2.0端子×2が並ぶ。
外部ディスプレーを接続して、デュアルディスプレーでの利用も可能だ。アナログRGB端子があり、プロジェクターの利用にも使えるため、ビジネス用途でも便利。また、個人的にノートパソコンでもマウスを使う派なので、右側にあまりインターフェースがない方がいい。MB-F575SN1-S2はヘッドフォン端子が右側で、かつ一番手前側にあるのでマウス操作と干渉するかもと最初は気になったが、L字型のアダプターを持っていたので、それを利用している。
ヒンジのある背面側にはインターフェースはなく、手前側にもマルチカードリーダーがあるだけだ。このカードリーダーはちょっと注意が必要で、SDカードを挿しても半分以上がはみ出てしまう。挿したまま持ち運んだりカバンに収納しようとすると、ダメージを受ける可能性があるので忘れないようにしておきたい。逆に考えれば挿さっているのが見えるので、うっかり忘れてしまうことが少ないともいえる。物は考えようだが慣れるまでは注意しておいたほうがいいだろう。
MB-F575SN1-S2のキーボードはテンキーを備えた107キーボードだ。ピッチ約8mm、ストローク約1.8mmで打ち心地はよく好みの感じだ。音はペチペチ鳴るが気になる音質ではなく、静かな部類に入ると思われる。キーを押し切ったときの感触も、たわみが少なくキー入力される感触もつかみやすい。使い込んでいけばいくほど打ちやすくなる気配を感じる。
打ちやすくて良いキーボードなのだが、1つだけ気になるのがフルキーとテンキーの隙間がないことだ。特にカーソルの右矢印はテンキー側に収まっており、「Del」キーも「BS」と「Enter」の右のラインに合っておらず、テンキー側に少しはみ出てしまっている。単純に慣れの問題だろうとは思うが、幾度となくエンターキーを押したつもりで7や4を押してしまったり、入力した文字を消そうとしてナムロックを意味なくオンオフすることがあった。
バックスラッシュや右のシフトキーが小さいのも、テンキーを配置している影響だろう。ビジネス用途も考慮するとテンキーはあったほうが確実に便利だが、やはり15.6型でフルキーボードはちょっと無理があるように感じる。
これはWindowsノートパソコンすべてに当てはまるが、テンキーを備えることでフルキーが全体的に左側にずれてしまい、同時にトラックパッドもセンターよりも左にずれてしまっているように見える。ノートパソコンに向かって正面に体を置いても、キーボードに置く両手はやはり左にずれてしまい、なんとなく居心地を悪く感じるのは私だけだろうか。
マウスコンピューターのノートパソコンのラインアップは、14型まではテンキーがないので、15.6型や17.3型でもテンキーレスキーボードのノートマシンがほしいとささやかに思うこともある。
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