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価格や性能が異なる3機種を紹介

KabyLake-Uは前世代より格段にイイ!

高コスパで快適! Photoshop作業中にゲームもできるm-book F

文●周防克弥 編集●八尋/ASCII

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「Skylake」の6500Uに比べたら格段に快適!
設定次第でゲームもプレー可能

 さて、パソコンでやはり気になるのは性能だ。私は以前第6世代「Skylake」のCPU「Core i7-6500U」を搭載したノートマシンを使ったことがあるのだが、このマシンにはGPUが別途搭載されていたのにかなり不満足な性能だったことがあり、「Kaby Lake」の「U」はどうだろうと気になっていたところだ。6500Uのノートは起動ドライブがHDDであったこともあり、SSDから起動するMB-F575SN1-S2にはちょっと期待をしていた。というわけで、PCMark8の結果から。

OpenCL利用の「Accelerated」でスコアは「3418」

OpenCLを利用しない「Conventional」ではスコア「2858」となった

 MB-F575SN1-S2には別途GPUは搭載されていないので、「Accelerated」では項目がスキップされるだけだと思ってたが、結果スコアは上がっているようだ。これはグラフィック・アクセラレーターの「インテル HD グラフィックス 620」が効果的に動作していると考えてよいのかもしれない。

 ついでに定番のゲームベンチも測ってみた。今回は、まず「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」を計測してみた。ただ、ほかのパソコンとの比較がしにくいので、様々なパソコンで利用していた「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」も計測した。

1280×720ドット、ウインドウモード

1920×1080ドット、フルスクリーンモード

1280×720ドット、ウインドウモード

1920×1080ドット、フルスクリーンモード

 設定はすべてベンチマークソフト起動時のデフォルトで、画面解像度とウインドウモードだけ変更。1280×720ドットのウインドウモードと、1920×1080ドットのフルスクリーンモードで測定した。

 ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマークのウインドウモードのスコアは「2685」(やや快適)で、フルスクリーンモードのスコアは「1463」(設定変更が必要)。ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークのウインドウモードのスコアは「2086」(普通)、フルスクリーンモードのスコアは「1079」(設定変更が必要)となった。

 正直な話、CPU内蔵グラフィックスでここまでの性能がでているのはちょっと驚きでもある。少なくとも1280x720のウインドウモードでなら快適に遊べそうな雰囲気があるので、画質設定を高品質から落とせばフルスクリーンでも楽しめそうだ。本格的な3Dゲームになると厳しいだろうが、ちょっとした遊び程度のゲームなら十分楽しめるだろう。

 ベンチマークソフトではないが、試しにPhotoshopでの画像レタッチを実施してみた。一部のフィルター処理のプレビューで処理速度が落ちる場合もあったが、2000万画素くらいのデジカメデータでレイヤーを2~3枚重ねた程度の作業では、ストレスを感じることはなかった。ついでにPhotoshopの作業中にバックグラウンドでブラウザーゲームを起動させてもみたが、CPU使用率が90%近くになっても動作速度や反応には大きな変化は見られず、少しくらいなら遊びながら仕事しても処理能力の低下は考えないですみそうだ。

 なお、RAW現像をするLightroomでは、Photoshopよりも負担がかかるらしく、16BitのPSDデータを書き出すときには文字入力もままならない状態もあったので、なんでもかんでも快適というわけではない。

 それでも以前使用した「Skylake」の6500Uに比べたら快適具合は格段に上がっていて普通に使えるノートパソコンになっていると感じた。起動時間は30秒ほどだし、動画を見ながらウェブブラウジングで調べ物をしたりしつつ、裏に隠してブラウザーゲームもそつなくこなせるマシンだ。起動するアプリが多いと、切り替えでもたつく場合もあるが、その辺はメモリーの増設で対応できそうだ。常駐アプリが多い人や、複数のソフトを立ち上げて切り替えて使うことが多い人は、BTOでのメモリー増設も考えてみたほうがいいだろう。

マウスコンピューター/G-Tune

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