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最強ミラーレス一眼「α9」とお安くなった「α7II」、どっちを買うべきか!? 第2回

今、フルサイズ一眼を買うなら14万円切りのスタンダード機「α7II」が狙い目!

2017年05月29日 12時00分更新

文● 周防克弥

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 ソニーのフルサイズミラーレス一眼「α9」が5月26日に発売されたが、デジタルカメラを使っている人なら一度はフルサイズ素子を採用したデジカメを使ってみたいと思うのではないだろうか。

 そんな人に今おすすめなのがソニーの「α7II」だ。

 2014年12月に発売が開始されたのでそろそろ2年半になるが、基本スペックが高い分、今でも実用性は十分。発売時の価格は約18万円で、フルサイズ機としては20万を切る画期的なモデルだったが、最近では最安ベースならボディーのみで14万円を切る値段、レンズキットも16万円前後で購入が可能になっている。

 α7のシリーズには画素数を抑えて高感度での撮影や動画記録を強くした「α7SII」、裏面照射型センサーを採用し、画素数を増やしローパスフィルターを省くことで高解像力な記録ができる「α7RII」がほかにもあるが、α7IIはスタンダートなメインストリームモデルと言える。

 ほかのデジカメに比べてここなら最強といった飛び抜けた特徴はないものの、すべての面で平均点以上をとれる、目立たないが欠点の少ない汎用性の高いデジカメだ。

 今回はそんなα7IIを再評価してみたい。

フルサイズ機らしからぬコンパクトなボディー

本体サイズは幅126.9×奥行き59.7×高さ約95.7mm、質量はバッテリーとメディア込みで約599g。ミラーレス機として考えるとちょっと大きいが、このサイズでフルサイズセンサーを内蔵できているのは衝撃的とも言える

独立した露出補正ダイヤルと大きめのモードダイヤルが特徴的。グリップ先端にと背面にはコマンドダイヤルが備わり、マニュアル操作がしやすい。背面側もそうだが好みで機能の割当てができるカスタムボタンが多く備わっていて自分好みの操作が行なえる

独立した露出補正ダイヤルと大きめのモードダイヤルが特徴的。グリップ先端にと背面にはコマンドダイヤルが備わり、マニュアル操作がしやすい。背面側もそうだが好みで機能の割当てができるカスタムボタンが多く備わっていて自分好みの操作が行なえる

インターフェースは左手側に集中している。グリップ側にはメディアスロットとNFCが備わっている。本体はかなり薄いがグリップが十分な厚みがあってホールディング性はかなりいい

 スペックのおさらいになるが、有効画素数は約2430万画素で、35mmフルサイズの「Exmor」CMOSセンサーを採用する。姉妹機や上位モデルには裏面照射型や積層型といったより新しい形式の撮像素子が採用されている機種もあるが、本機はベーシックなセンサーを採用している。

 AFには位相差検出方式とコントラスト検出方式をハイブリッドで採用し、動きのある被写体にも強く、AFを追従したまま秒間5コマの連写が可能になっている。ミラーレス機ではあってもAF面での不満は感じない程度には高速に正確に動作する。

 また、5軸対応の手ブレ補正機構をボディーに内蔵し、シャッタースピード約4.5段分の効果が得られる。マウントアダプターを使用することで同社のミラーレス用のレンズだけでなく、一眼レフ用のAマウントレンズを利用することができるが、その場合でも手ブレ補正は有効になるのはうれしい。

本体背面

本体背面

 背面の液晶は3型で約122万画素。EVFは約234万画素で液晶モニターよりも高精細だ。視野率はもちろん100%。

 一眼レフではハイエンド系にならないと視野率100%のファインダーを搭載しておらず、サイズが大きくなってしまい、重量も増えてしまう。

 その点、本機のようなミラーレス一眼のEVFならば、視野率100%でもボディーか小さくて軽く済ませられる。ファインダー倍率は約0.71倍とかなり大きく見やすい。

背面液晶はチルト式だ

 また、液晶は上下のチルト機構を備える。可動角度は上に約107度、下に約41度。EVFと背面液晶の切り替えは任意に行なえるが、顔をEVFに近づけると自動的に切り替わるオートが選べる。

 通常はオートのままでいいのだが、液晶を上にチルトさせて腰の位置にカメラを構えた場合、身体に近づけるとセンサーが反応してEVFに切り替わってしまう。

 お腹にしっかりと固定させて撮りたい場合が多く、そのたびに設定設定から液晶/EVFを切り替える必要があるのがやや面倒ではある。

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