AMDは5月18日(現地時間)、データセンター向けプロセッサーの新ブランド「EPYC」を発表した。メニーコア、メモリー帯域幅、高速I/Oに対するサポートが単一のSoCにまとめられる。
コードネーム「Naples」と呼ばれてきたEPYCは、「Zen」をベースに最大32基のx86物理エンジンが搭載され、コアあたり2スレッドをサポート。メモリーチャンネルはデバイスあたり8。デュアルソケット構成のサーバーでは合計16チャンネルで最大32 DIMMSのDDR4をサポート、最大4テラバイトの総メモリー容量に対応する。PCIeレーンは128をサポート、一体化されたI/Oを内蔵し、外部のチップセットは不要としている。
キャッシュ構成は最適化され、デュアルCPUシステムではキャッシュデータの競合を避けるため、CPU間をコヒーレントに相互接続する「Infinity Fabric」を搭載。そのほか専用のセキュリティーハードウェアを搭載する。
AMDによると、競合製品となるXeon E5-2699A v4プロセッサーと比較し、32コアは45%、64レーンのPCI Express入出力容量は60%、合計170.7GB/s(チャンネルあたり21.3GB/s)のメモリー帯域幅は122%上回るという。
最初のEPYC搭載サーバーは6月から提供が開始される予定。