デノンは5月17日、エントリークラスのAVアンプ2機種を発表した。「AVR-X2400H」(希望小売価格は税抜9万円)と「AVR-X1400H」(同5万9500円)で、どちらも6月中旬発売予定だ。
AVR-X2400Hは実用最大出力が185Wで、HDMI入力数は8、出力数は2。コンポーネント入力やHDMIの4Kアップコンバートに対応する。
AVR-X1400Hは実用最大出力が175Wで、HDMI入力数は6、出力数は1。コンポーネント入力は非搭載で、HDMIの4Kパススルーには対応するが、アップコンバートはできない。
どちらもHDMI 2.0aに対応し、4K60pのパススルーはもちろん、HDR10やDolby VisionといったHDR信号のパススルーが可能。放送向けHDRの「Hybrid Log Gamma」についてもファームウェアアップデートで対応予定だ。
また、32bitの4コア DSPを採用することで、「Dolby Atmos」や「DTS:X」といった最新のオブジェクトサラウンドに対応する。
さらに、同社が今年3月に発表したワイヤレススピーカー群「HEOS」(ヒオス)の技術を取り入れた。スマホやタブレットに専用アプリを導入することで「Spotify」や「AWA」などの音楽ストリーミングサービスやNASなど音楽ファイルを再生できる。LANおよびUSBストレージでは、DSDを含むハイレゾ音源の再生も可能だ。
このためにネットワークモジュールも変更しており、理論値で従来機比3倍の通信速度となっている。
オーディオ回路はボリュームICとDACを刷新。従来機は入出力セレクターとボリュームを1チップで処理していたが、新機種ではそれらを別々に処理するカスタムデバイスを採用する。
DACには「AK4458」を採用し、従来の24bitから32bitとなっている。これにより、歪みを低減でき、より解像感が高い音を実現している。