JAWS DAYSスカラーシップの体験談も披露
OpsDevじゃダメ?DevOpsについて熱く語ったJAWS-UG広島
2017年04月18日 07時00分更新
久しぶりの開催となった第7回目のJAWS-UG広島。3セッションだけだったが、3月に開催されたJAWS DAYS 2017の振り返りに始まり、DevOpsに関するキレイな話とドロドロした話が入り混じった楽しい勉強会になっていた。実際に地方SIerとして活躍している人のドロドロした話って、記事にはしづらいけど、楽しいですよね! 今回は速報的に、全体レポートと懇親会レポートをお届けする。
JAWS-UG愛媛から加藤さん参戦、スカラーシップの良さを語る
おいしいものが多い広島、JAWS-UG勉強会の4時間前から一杯ひっかけて紅い顔で登場した加藤 貴宏さん。仕事はSEでありながら趣味は旧車と機械式時計とばりばりアナログ。FacebookのアイコンもS30Zでキメています。旧車と言えば私も1969年式のワーゲンバスとか1976年式のビートルのオープンカーに……(以下長くなるので自粛します)。
セッション自体は、JAWS DAYS 2017の振り返り。スカラーシップ制度を使ってJAWS Days 2017に参加した経験を語ってくれた。
「スカラーシップを使うと、3万円までの交通費、2泊分の宿泊費、JAWS DAYSの参加費をサポートしてもらえます。宿泊に使えるのはビジネスホテルかAirbnbなんですが、私は今回Airbnbを使ってみました」(加藤さん)
スカラーシップの目的は、遠方からでもJAWS DAYSに参加しやすくすることで、JAWS-UGを運営する次世代のヒーローを発掘すること、DAYSの熱量を多くのメンバーと共有する仕組みを作ること。今回加藤さんがこうして広島で登壇しているのも、熱量を共有する活動のひとつだという。熱量共有といえば、DAYS参加から10日以内にブログレポートを発表することも求められるらしい。イベントから10日後! JAWS-UG on ASCIIよりずっと厳しい締め切りだ!(笑)
「その他にもPre dayから当日の本番、翌日の総会まで参加を求められるので、JAWS DAYSに3日間時間を取られることになります。3連休にかかっていない場合は有給休暇を取るなどしなければならないかもしれません」(加藤さん)
Pre dayとは、一言でいえば前夜祭だ。コミュニティを超えて、メンバー同士が交流を深める場となっている。加藤さんはこの場で、当日のスタッフとしての動きを打ち合わせると思い込んでいたようだが、ほぼ飲みながらの交流会だったとのこと。
情報の共有というのは実に重要だ。こうして、発表している人にも発見がある。ともあれ、打ち合わせが行われていたことを知らなくても問題がないくらい、当日のスタッフとしての活動は負担が少ないようだ。これは、スカラーシップに参加したいけどスタッフなんてできるのだろうか、と不安に覚える必要がないということでもある。
また、セッションの司会などスタッフとして活動しつつも、加藤さんは自分が希望するセッションを5セッション聴講できたとのこと。
「スカラーシップを使いつつ希望するセッションを聴講するために一番確実な方法は、そのセッションを担当することです。人気の高いセッションは募集開始当日に埋まってしまうので、すぐに申し込みましょう」(加藤さん)
こうしてJAWS Days 2017とスカラーシップの良さを語ってくれた加藤さん。最後に、11月で統制中のJAWS Festa 四国についても忘れずに宣伝していた。年に一度の大型イベントであるJAWS Festaとしては初めての四国開催となるので、期待も高まっている。
三戸さんと藤原さんがそれぞれの視点からDevOpsについて語る
2番目のセッションに立ったのは、JAWS-UG広島の三戸 鉄也さん。地元でSIerとしても活躍している立場から、「Vagrant+Chef+OpsWorksで具体的に開発を楽にする」というタイトルで生々しい話をいろいろと語ってくれた。
OpsWorksはインフラのデプロイ自動化を支援してくれるツールのひとつ。これを使えばインフラのデプロイを自動化できるのだが、そのときに何をどこまで設定すべきなのか、インフラ側がどこまで責任を持ち、アプリケーション開発側にどこまでインフラを触らせるべきなのか。実際のスクリプトサンプルなどを示しながら、現場にいる人ならではの話が展開された。
続く3セッション目では、AWS 西日本担当 ソリューション アーキテクトの藤原 吉規さんが「AWSで実現するDevOps」と題して、これまたDevOpsに関して語った。こちらはAWSで提供されているツールの紹介や使い方、それによって得られるメリットなどが中心だ。
この2セッションはいずれもDevOpsに関するものでありながら、現場で運用する視点からのドロドロした話と、ツールを提供する側からのキラキラした視点からの話が交錯しており、興味深い組み合わせだったので改めて詳しくまとめてお伝えしたいと思う。
懇親会は激安立ち飲み屋でDevOpsについて叫ぶ
懇親会は、勉強会会場のすぐ近くにある立ち飲み居酒屋。わずかに設けられた座席を占拠して、瀬戸内のうまい魚にビール、日本酒で盛り上がった。懇親会参加者は9名。このくらいだと、みんなとしゃべれて楽しいね。
へっぽこな私はおしゃべりに夢中でおいしい料理の数々をまったく撮影していないのだけど、それくらい楽しい懇親会だったってことでご理解いただければ幸い。中盤からは、「なんでDevOpsなんですか。OpsDevじゃダメなんですか」と、DevOpsの話題が再燃。酒を片手に、思いのほか真剣な議論が白熱。
「そもそも、インフラ側が中心になることが多いんだから、DevよりOpsの方が先だと思うんだよね」
「いやまって、そもそもDevOpsって言い出した人自体がさー」
「そんなことよりDevOpsって視点が偏ってると思うんだよ」
DevOpsはアプリ開発側とインフラ管理側の攻防の記憶を呼び起こすワードのようだ。しかも、みな胸にイチモツ秘めている様子。しまいにはDevOpsという考え方自体に疑問を唱える人まで。
「だいたいさ、アプリとインフラっていうものを4象限に分けて考えたときに、DevOpsが対象にしてるのって半分だけだよね?」
「残りの、インフラ開発の人とかさ、アプリケーションの運用を始めたあとの担当者とかの視点が抜け落ちてる気がしてならないんだよね」
さながら、飲みながらのDevOpsパネルディスカッション。おおいに盛り上がったところで1次会はおひらきとなり、飲み足りない人、しゃべり足りない人は2軒目へと足を運ぶのだった。
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