岡山の勉強会で四国メンバーが語るJAWS FESTAと愛媛の魅力
もともとサーバーレスな田舎で、もっとAWSを活用していこう
2017年10月16日 09時00分更新
秋のJAWSの楽しみといえば、JAWS FESTA。今年は愛媛県松山市での開催が決定している。先に開催されたJAWS-UG岡山に愛媛から参加した影浦さん、加藤さんはそれぞれのセッションののちにしっかりJAWS FESTA 2017への参加を呼びかけ、愛媛の魅力もPRしていた。
中四国のAWS利活用促進を訴えた影浦さん
JAWS-UG愛媛の影浦 義丈さんは「中四国のJAWS-UGとFESTA開催について」と題したセッションで登壇。最近のAWS界隈について語り始めた。AWSが2016年にリリースした新機能やアップデートは1017。前年の722を大きく上回り、ついに4桁にのぼった。キャッチアップするためにはブログをこまめにチェックすることと、イベントに参加することだと影浦さんは言う。
「中でも最大のイベントは、ラスベガスで開催されるre:Inventです。ことしの参加申し込みもすでに始まっており、私も応募済みです。今年は5つのホテルに会場が広がり、これまでにない規模で開催される予定です」(影浦さん)
過去の参加経験から、re:Inventの紹介もしてくれた。といってもテクニカルな話題よりもイベントの話題が中心。手羽先の大食い大会に参加したが、アメリカンな味付けでそうそうたくさん食べられるものではなかったとのこと。今年は影浦さんが寂しい思いをしないよう、ぜひみんな一緒に参加してあげてほしい。ちなみに影浦さんは20本の手羽先を食べ善戦したそうだが、50本以上をたいらげたトップには遠く及ばなかったようだ。
ついで話題は世界から、一気に地元にフォーカス。中四国におけるAWS利用へと移った。
「日本には50以上のJAWS-UG支部があり、中四国だけでも7つの支部があります。ですが、AWS コンサルティングパートナーは中四国には2社しかありません。田舎でももっとAWSを活用していきましょう」(影浦さん)
メガバンクがAWSを採用するなど今年は大型案件のニュースもあったが、中小規模の案件しかない田舎では響かないと影浦さん。「田舎ではCDP(Cloud Design Pattern)よりもICDP(Inaka Cloud Design Pattern)が大事」と、語る。ICDPとは、田舎ならではのクラウド活用方法についてまとめたものだ。
「田舎でも家とサーバーには鍵をかけようとか、バックアップだけでもクラウドにしませんかとか、そういうところからスタートしていかないといけません。もっとも、田舎はもともとサーバーレスだよねって話もありますが」(影浦さん)
影浦さんはそう語って会場の笑いを誘ったのち、JAWS FESTA 2017の紹介へと移った。影浦さんはJAWS FESTA 2017の実行委員長でもあるのだ。JAWS FESTA 2017の会場は愛媛大学 総合情報メディアセンター、秋の連休中日であり、筆者の結婚記念日でもある11月4日(土)に開催される。「サイボウズから青野さんを招いて、AWSに限らない幅広い議論ができる場にしたい」とのこと。
また愛媛には道後温泉や松山城といった名勝、鯛めしなどのグルメも揃っているのでぜひ楽しんで欲しいと語った。かつて松山に住んでいた筆者にとって、松山城は非常に身近な場所。小学校の遠足などでは歩いて登らされるが、足腰に不安のある読者にはロープウェイまたはリフトの利用をお勧めする。松山市街を一望できる大天守を含め、2009年のミシュラン観光版日本編で二つ星に選定された名勝だ。
道後温泉についてはあえて筆者から語る必要もないだろうが、影浦さんからは貴重な情報がもたらされたのでぜひ注意しておきたい。
「道後温泉は来年から改修工事に入るので、今の姿で楽しめるのは今のうちです」(影浦さん)
調べたところ、道後温泉本館は来年から大規模な耐震改修工事に入る予定になっている。後期は7年から9年を見込む。その間も入浴は可能とのことだが、あの外観、あの風情を楽しめるのは今のうちということだ。
JAWS DAYS 2017に参戦した加藤さんによるスカラーシップのススメ
続いて登壇したJAWS-UG愛媛の加藤 貴宏さんは、JAWS DAYSでのスカラーシップ体験について語った。スカラーシップは3万円までの交通費と2泊分の宿泊費、JAWS DAYSの参加費をサポートしてもらえる制度。語られた内容は第7回JAWS-UG広島勉強会の内容とほぼ同様だったので、重ねて語るよりそちらを参照してもらった方がいいだろう。
スカラーシップの良さを訴えたのち、影浦さんと同じくJAWS Festa 2017をPR。愛媛の見どころ紹介ではほとんど影浦さんとかぶるというオチがあったものの、グルメ情報は加藤さんの方が幅広かった。
「ここ数年で広まった塩パン、実は愛媛のパン・メゾンというお店が発祥なんです。私も今までに色々な塩パンを食べてきましたが、このお店の塩パンを超えるものにはいまだに出会っていません」(加藤さん)
ただし、このパン・メゾン。松山市ではなく隣接する伊予郡松前町にお店を構えている。JAWS FESTA 2017の会場となる愛媛大学からはクルマで30分ほどと、少し離れているので、公共交通機関での参加を考えている人には行きにくいかもしれない。行列ができることも珍しくないそうだが、並んででも食べる価値があると加藤さんは力説。
「もうひとつ、最近松山の新名物と言われているものに、とんかつパフェがあります。これについては、私から言うことは何もありません」(加藤さん)
とんかつパフェを供する清まるは、松山市駅からすぐそばの便利な場所にあるので、公共交通機関でも気軽に訪れることができる。どのようなものかは、筆者が一足先に四国まで食べに行ってきたので、そちらを参考にしていただきたい。
このように魅力いっぱいの愛媛県松山市。11月4日の連休はぜひ、JAWS Festaと愛媛観光で楽しんでもらいたい。
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