4.5万円で買える一眼レフ「EOS Kiss X7」で露出補正やシャッタースピードを学ぶ!
2017年04月19日 12時00分更新
シャッタースピードを変えて被写体の動きを演出
今度はシャッタースピードを変えるとどうなるかを確認してみよう。
上の写真はシャッタースピードを変えて撮影した写真。十分な明るさもあって1/8秒以下のスローシャッターでは露出オーバーになってしまうため、1/8秒までを比べた。
シャッタースピードは速ければ動いている被写体をビシッと止めて撮ることができ、遅ければブレることによって動きを演出することもできる。
水の流れを撮ると、速いシャッタースピードでは流れているのが止まって見えるので激しく感じることが多い。
逆に遅いシャッタースピードで撮ると動いている間も露光しているため、激しさを感じにくくなる。
これはケースバイケースでしかなく、被写体によってもシャッタースピードを変えた効果は変わってくるので色々撮ってみるしかない。
デジカメは銀塩時代のカメラと違って、撮った直後に画像の確認ができるので全体をサラッと見るだけでなく、ちゃんと拡大して思い通りになっているかを確認してみよう。納得行くまで撮るのが大事だ。
「AFロック」でピント位置を的確に合わせる!
Kiss X7をはじめとしてエントリー系の一眼レフはAFの測距ポイントが少ない傾向にある。
上位モデルになれば40点以上の測距ポイントを持つ機種もあるが、測距ポイントが少ないと画面内の思った位置に合わせたい場合に難しく感じる。
そこで、AFのモードを「ワンショット」もしくは「シングル」と呼ばれるモードにすると便利だ。これらは一度ピントを合わせるとピント位置が固定されるモードで、目的の被写体にピントを合わせたあと、フレーミングし直すことができる。
やり方は、まず上の写真のようにAFポイント1点を選んでおいて、ピントを合わせたい被写体をポイントに合わせてシャッターボタンを半押しする。
するとフォーカスロックがかかるので、シャッターが切れないよう注意しながら半押しのままカメラを動かしてフレーミングを変え、構図を整えてから全押しすればいい。
その際、AFの測距ポイントの指定を中央の1点に設定しておくと便利。多くの一眼レフの場合、中央のAF測距ポイントはほかのポイントよりも精度が高い場合が多いためだ。
測距点の数に関しては多ければ多いほど使い勝手がいいのは確かだが、重要なのはどこにピントを合わせることができるかだ。
測距点が多くても合わせたい場所に合っていないのでは話にならない。確実にピントを合わせたい場所に合わせるのが大事だ。
AFロックの機能を使いこなせれば中央の1点だけあれば事足りるのがわかる。
ブラケット機能を使って明るさ自動的に変えて撮る!
結構肝心な部分に明るさの調整、つまり露出制御がある。
最近のカメラが性能がいいので、大きく露出が適正値から外れることは少ないが、それでも撮影後のデータを見て、思ったよりも明るかったり暗かったと感じることも多いだろう。
上の写真では2/3段の幅で露出を変えて撮影した。特に白い被写体は露出がアンダーになりがちなので、明るめに露出補正する必要がある場合が多い。
カメラの内蔵露出計は基本的に中庸度の明るさを判断基準にして露出を決定している。この中庸度を単的に言うと、反射率18%のグレーに相当するので、被写体が白かったりすると露出はアンダー目に、黒かったりするとオーバーになってしまうことが多々ある。
そこで便利なのが「AEブラケット」機能だ。AEブラケット機能は自動的にカメラが適正露出と判断した露出値を基準に明るさの前後を変えて連写する機能で、Kiss X7の場合、後から3枚の写真から適切なものを選ぶことができる。
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