好みの映画を誰でも上映 マイクロ映画館サービス「popcorn」
劇場でもない、自宅視聴でもない
ポップコーンシアターは4月10日、だれでも映画館をつくれるサービス「popcorn(ポップコーン)」を4月22日に開始すると発表した。
映画作品は権利許諾や費用の問題で、個人の上映が困難だった。popcornはそのような障壁に対して、権利処理済の作品を簡単に上映できる環境を提供する。また、全国でのロードショーが終わった作品を永続的に上映できるという。初期費用は無料で、上映料は入場者数に応じて決まる。
権利元は作品をpopcornに預けることで、自主上映会ごとの問合せ対応や管理、作品ディスク発送といった手間を省略できる。上映会参加はウェブによる事前決済が前提で、観客数がリアルタイムでわかる。
同サービスを主催するナカムラケンタ氏と大高健志氏は「映画館が生まれて100年以上、決められた時間に訪れてチケットを購入し、知らない人たちと肩を並べて見たあとはそれぞれ帰る、という体験が大きく変化することはありませんでした。一方、インターネット配信などで、映画を見る方法は多様になりました。ただ、それはあくまでプライベートで鑑賞する選択肢が増えただけです。テクノロジーの進化で、もっと“みんな”で楽しむ新しい鑑賞体験が生まれてもいいのではと思っています」と、劇場とも個人視聴とも異なる上映スタイルの特長を語っている。