B2Cベンチャー企業がファンを獲得するためにサービスをアピールする渋谷発プレゼンプラットフォームのイベント“sprout #16”が2017年2月28日に開催された。16回目を迎えるイベントで、会場は渋谷のコワーキングスペースや学校などを回って開催される。今回は渋谷のクラブ“circus tokyo”で行なわれた。
相乗りアプリ『ノリーナ』のZERO TO ONE、ガイドマッチング『TOMODACHI GUIDE』のHuber.、LINEでファッションチェックできるBOTサービス『Coordinator』のINJUS、簡単に物語がつくれる『ficta』のクロスリバ、『スマート・マタニティマーク』を開発するTEAM minedの5社が登壇し、集まった来場者の前で200秒で自社サービスをプレゼンした。
国際交流したい学生と訪日外国人をマッチング
来場者の投票により、最優秀賞とIBM特別賞に選ばれたのはHuber.の訪日外国人向けサービス『TOMODACHI GUIDE』だ。
訪日外国人と国際交流をしたい学生をマッチングするプラットフォームサービス。学生は観光プランを投稿して、申し込んだ訪日外国人と、事前にメッセージボードを使って、チャットなどでオンラインで相談しながら観光プランを作成。あとは現地で合流して、いっしょに旅をしながらガイドするというものだ。
プラン料金からマッチング手数料に30%を引いた額がガイドに支払われる。自慢のローカルツアーや自宅でのホームパーティー、地元の居酒屋などガイドブックに載っていないような体験ができると、体験した訪日外国人にも評判で、また事前にチャットなどでやり取りをしているため、当日はガイドに会えたというよろこびも大きいようだ。
やさしさを妊婦さんに届けるガジェット的マタニティマーク
協賛企業賞にはGoogle主催のプロジェクト“Android Experiments OBJECT”でグランプリを受賞した『Smart Maternity Mark(スマート・マタニティマーク)』が選ばれた。従来のマタニティマークを置き換える、アクセサリー型のハードウェアガジェットだ。
スマート・マタニティマークとサポーターが使うアプリを連携させて利用する。電車で座りたい時や助けを必要とするにサポーターのスマホに通知が送って、席をゆずるという意思表示ができる。サポーターから通知が届くと、スマート・マタニティマークが点滅して知らせてくれる。
アルゴリズムでストーリーをハック、簡単に物語をつくれる
個人的にグッときたサービスが、誰でも簡単にスライドショーで物語がつくれる『ficta』だ。キャラクターやアイテム、世界観などはクリエイティブコモンズの設定でユーザーどうしで共有して利用できる。
パワーポイントで資料をつくるように、スライドで物語をつくっていき、無料で公開できる。神話のフレームワーク、ハリウッドのロジックによる独自のアルゴリズムにより、誰でも筋が通った物語がつくれるのが特徴。今後は人工知能を導入して、世界を拡張していったり、実際に紙の絵本にして販売できるようにしていきたいとしている。
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