ISO819200相当の高感度にグリップ交換可能なグリップなど
個性派のデジイチ『PENTAX KP』の実力をチェック
2017年03月26日 18時00分更新
文● 岡田清孝 編集●ASCII
高感度に注目が集まるが『KP』だが撮影機能も充実。4枚の画像を合成して高精細の画像を生成する高解像力の「リアル・レゾリューション・システム」や、GPSユニット『O-GPS1』実売1万8230円前後)を使用して電子コンパスや天体追尾撮影が可能と現在のペンタックス機の機能が存分に盛り込まれている。
【作例8】「リアル・レゾリューション・システム」オン(左)オフ(右)で撮影した画像を等倍で切り出し。鉄筋の細部が精細に再現されている。ただし撮影時は三脚でカメラの固定が必要。
【内蔵ストロボ】『K-1』や『K-3II』にはない内蔵ストロボも何気にうれしい。専用外部ストロボのワイヤレス調光も可能。
なお『KP』にはレンズキットがないので、新規購入する際はレンズも必要になる。ペンタックスには高品位な『Limited』シリーズという魅力的なレンズラインナップがあるが、少々価格はお高め。そこでオススメなのが実売価格2万1000円前後とリーズナブル『DA35mmF2.4AL』。コンパクトなので気軽なスナップに最適だ。
『DA 35mmF2.4AL』を装着。シルバーのカラバリもあるのでボディーとカラーをそろえることもできる。
【作例9】『DA35mmF2.4AL』・絞り優先オート・絞り値F7.1・シャッタースピード1/160秒。細部のまでクッキリと描写されローパスレスの解像感を十分引き出してくれる。
【作例10】『DA35mmF2.4AL』・絞り優先オート・絞り値F2.4・シャッタースピード1/800秒。開放絞りで撮影してもピントの合った部分はシャープな画質。
【作例11】『DA35mmF2.4AL』・絞り優先オート・絞り値F2.4・シャッタースピード1/200秒。最短撮影距離30㎝で撮影すれば、背景を大きくぼかすことができる。
派手なスペックに目が行きがちだが、実際に『KP』で撮り歩いてみると、ピントのキレがわかる光学ファインダーや低振動で上品なシャッター音などが心地よい。堅実で真面目なペンタックスらしい造りのカメラだ。
訂正とお詫び:サンプル画像の一部に不適切なものがあったため修正しました。(2017年3月27日)