AFが一新し、ピント位置がより自由に設定可能
個人的に大きく気に入ったのはAF面が一新されたことだ。位相差検出時のAFポイント数が45点に増え、画面の広い範囲をカバーできるようになった。
従来のエントリーモデルでは9点、多くても19点で、しかも画面中央部にひし形に配置されていたため、思った位置に測距ポイントがないことが多かった。
EOS 9000Dでは測距点が増えたことで、ピントを合わせる位置の自由度はかなり高い。また、色検知AFが採用されたことで奥の人物を撮りたい場合に手前の近いモノにピントが合いやすい現象が緩和されるようになった。
一眼レフの特徴である光学ファインダーにも透過型液晶が採用され、水準器やグリッドの表示機能が備わっている。
スマホとの連携機能も強化され、Wi-Fi、Bluetooth(BLE対応)、NFCと一通り搭載されている。スマホとの接続は簡単に行なえ、リモート撮影や画像転送も難しくない。
ほかにもフルHDでの動画撮影やエフェクト系の機能の充実、インターバルタイマー撮影など、中身はミドルレンジに匹敵する機能に満ちている。
エントリークラスといってもサイズが小さいだけなのでデジイチを使う上での重量や携帯性の犠牲を少なくすることが可能だ。
また、重いデジイチのセットを運用する上でサブカメラにも最適。スペック面でいえばミドルレンジのデジイチに比べてファインダー視野率や倍率が低かったり、防塵・防滴機能がなかったりと細かい部分で簡略化されているが、その分安価に購入できる可能性がある。
大きく重いイメージを払拭できるミドルクラスの機能をもったエントリーモデルだ。
この連載の記事
-
第3回
デジカメ
GH5にEOS M5、OM-D……春の最新ミラーレス一眼をチェック! -
第1回
デジカメ
夜でも撮れるISO 400000超えデジカメ対決! リコー「PENTAX KP」 vs ソニー「α7S II」 -
デジカメ
春だから始めよう、プロ並みに撮れる技あり機種【デジカメ特集】 - この連載の一覧へ