春だから始めよう、プロ並みに撮れる技あり機種【デジカメ特集】 第1回
夜でも撮れるISO 400000超えデジカメ対決! リコー「PENTAX KP」 vs ソニー「α7S II」
2017年03月15日 13時00分更新
超解像写真やローパスフィルター効果も付与できる
タダモノではないボディー内手ブレ補正機構「SRII」
ボディー内手ブレ補正機構「SRII」は、センサーシフト方式を採用。角度ブレに加えシフトブレ、回転ブレに対応する5軸補正でシャッタースピード約5段分に相当する補正能力を持っている。
ボディー内手ブレ補正機構を利用し、撮像素子を1画素分ずらして連続で4枚撮影、1画素分のスペースでRBG各色の情報を得ることができる「リアル・レゾリューション・システム」を搭載。色補間をしない高精細で解像力の高い画像を記録することが可能だ。
同じく手ブレ補正機構を利用した「ローパスセレクター」では、擬似的にローパスフィルターを再現することで偽色やモアレの心配を軽減することができる。同機能ではモアレ低減優先、解像力をモアレ低減のバランス重視、オン/オフの同時記録が選べるので撮影時に迷うな場合に便利だ。
SRIIは、ほかにも多くの機能で利用され、自動水平補正や構図微調整が行なえる。別売りのGPSユニットを使用することで天体の日周運動に追従させてガイド撮影ができる「アストロレーサー」にも対応している。
撮影モードは多彩でシーン認識機能を持ったフルオートからマニュアルまで揃っている。中でもシャッタースピードと絞り値を任意に固定してISO感度を自動的に変えて適正露出を得る「TAv」モードは珍しいだろう。
マニュアル撮影のように使いたいシャッタースピードと絞り値を優先して決めることができるので絵作りにも役立つ。露出補正の幅も±5EVと広いので思い切ってハイキーにしたりローキーにしたりすることも可能だ。
連写して効果を変えて撮影するブラケット機能も露出を変えて撮る他に適正露出のまま絞りを変えてボケ具合を変える「被写界深度ブラケット」、シャッタースピードを変えて動きの表現を変える「モーションブラケット」も備わっている。
電子シャッターも搭載されていて音の出せないようなシーンで便利なほか、最高で1/24000秒の電子シャッターも利用可能。
秒間7コマの連写も可能で、ミドルクラスとしてはかなり高機能なデジカメになっている。
HDRの撮影サンプル
ほかにもインターバル撮影機能やHDR撮影、デジタルエフェクト系の機能も備わり実用性の高いデジカメだ。
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