“2017年のオフィス”という観点で職場環境を眺めると、“時短”や“働き方改革”といったワードを耳にしたり、自ら口にしたりする機会が本当に増えたと感じる。
長時間労働の是正策の一つとして、政府や企業が中心となった働き方改革がいろいろな形で提案されている。例えば、この2月には政府と経団連が提唱・推進する“プレミアムフライデー”も実施され、毎月の最終金曜日の退社時間を15時にすることが推奨されるなど、労働時間の短縮が優先課題の一つとなっている。
しかし現場感覚では、時短と言ってもさぁ……なんて声も聞こえてくるかもしれない。
仮に労働時間が削減されても、それによって部署の売上や業績を下げるわけにはいかないからだ。結果、家に持ち帰って作業したりするのでは本末転倒だ。
それをわかってはいても、労働時間短縮と生産性向上の板挟みとなっているということも少なくないだろう。この労働時間短縮と生産性向上を両立させる鍵は、いかに無駄な時間をなくし、社内外を問わず同じ情報を共有し、効率よく仕事に集中できるかにかかっている。
ITはそのための1つの手段だ。もちろんITを使うためにさらに労力が増えたり、情報漏えいなどのリスクが高かったりするのでは意味がない。いかに機械に仕事をさせ、人が介在しなければならない部分についての補助をさせられるか。さらにセキュリティも確保でき、取り扱いやすいほうがいい。
実は今どきのIT製品はかなり“いい線”行っている。まずは、いま実際にあり得る“ITを使ったワークスタイル改革”を、あるビジネスマンの1日を例に紹介しよう。
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