自社製アプリでエコ・ドライブを
楽しく、わかりやすく使いこなす工夫も
シチズンがBluetooth無線技術を使った時計を作り始めた歴史は意外と古く、2000年に日本アイ・ビー・エムと共同でLinuxを搭載した腕時計型コンピューター「WatchPad 1.5」の試作機を開発したのに始まり、2003年にはマイクロソフトのSPOT技術に対応した試作品や、Bluetooth無線技術で携帯電話と連動する世界初の腕時計「i:VIRT(アイバート)」といった製品をリリースしている。
ただし当時は、i:VIRTと連携できるのは「特定機種の携帯電話のみ」と、不自由な部分が多かった。それが「最近ではiOSやAndroidの普及によりアプリを使うことで、端末を選ばずに連携できるようになったのは大きい」(北川氏)とのこと。
そこでこれまでの経験を活かして、アプリ自体もシチズンで製作している。今回、アプリを開発する上で、北川氏いわく「エコ・ドライブを楽しく使える」仕組みも取り入れられている。それが光の当たり具合でインディケーターのサイズや色が変化する「ライトレベル インディケーター」。たとえば光量が少ないときは青色でインディケーターの動きも小さいが、強い光を当てると赤色に変わり、インディケーターも大きく動く。「せっかくの機能なので、どれくらい光充電をしているかひとめでわかるようにしたかった」(北川氏)というわけだ。
また1日の充電状況のほか、週間、月間のログもチェック可能。実は6時間という連続接続時間は、充電状況によって時間が延長ができるようになっている。一定量の充電がされていれば、月間ログのボタンから2時間単位でプラス6時間、最長12時間まで連続接続時間が延ばせる。このようにゲーム感覚でエコ・ドライブを楽しめるのもポイントだ。
スマホからの各種通知を針、音、バイブでアナウンス
各種通知設定もスマホアプリから行なう。通知できる内容は、通話やSMS、メール、Facebookメッセンジャーの着信のほか、カレンダーやSNSといった通知にも対応している。また、対応アプリの一部には通知して欲しい人を選択できるフィルタリング機能があり、逃したくない通知だけを時計に伝えることもできる。
通知時にはバイブレーション、音による通知に加え秒針でもアナウンス。バイブレーションと音は、両方でもどちらかでも、アプリで設定が可能だ。 通話の着信時は11時の位置にある「CALL」を指し、そのほかの通知は10時の位置にある「INFO」を指す。
機能としてはシンプルだが、スマホ本体をチェックする手間が省いて最低限必要な通知を受けられるので十分とも言える。