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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第167回

Samsungの”お膝元”ベトナムのスマホ事情、SamsungとAppleが強く、Oppoも人気

2017年01月11日 10時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII編集部

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ソニーもなかなかの人気もファーウェイの姿は薄い
フィーチャーフォンも健在

 この店員さんによる”勝手ランキング”によると、4位以下はソニー、HTC、Lenovoと続いた。世界ランキングと比較すると、Huaweiの存在感が薄いと感じた。店員に聞いて見たところ、Huaweiのことをあまり知らない様子。店にあったパンフレットでは「Huawei GR6」と同mini、そして「Huawei Y6 II」の3機種のみ。フラグシップのPシリーズの姿はなかった。

 さて、店内にはフィーチャーフォンもかなりのスペースを占めていた。Nokia、Philips、アフリカのItel、地元ベトナムのMobellなどが並ぶ。価格はNokiaの「Nokia 105」で42万ベトナムドン(約2100円)とやはり安い。多くはバックアップ用、仕事用でフィーチャーフォンを利用する人が多いとのこと。

フィーチャーフォンは展示スペースの約4分の3を占めていた

 SNSではFacebookは「アカウントを持っていることが前提」というぐらい普及しているそうだ。このほか、地場のサービスである「Zalo」の人気もすごいそう。少し前は「Viber」も人気だったそうだが、今ではFacebookかZaloに人気が集中しているとのことだった。Appotaのデータでも、Zaloの利用率は8割、Facebook Messengerは7割とこの2つが突出している。

 冒頭でSIMの契約数について書いたが、多く(おそらく9割超)はプリペイド。プリペイドは簡単にキャリア変更ができてしまうことからキャリア側は加入者の乗り換え対策に必死で、KDDIは同国第2のキャリア、MobiFoneのプリペイドトップアップ(チャージ)をはじめとしたコンテンツ支援で提携を発表した。

 今回のベトナム訪問はKDDIの発表会に参加するためのもので、発表会では地元記者の質問から、顧客との結びつきを強化するコンテンツ戦略をどのキャリアも進めていることがうかがえた。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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