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3.5万円の4K液晶はPCゲーム&PS4 Proの福音となるか? 第3回

最安4K液晶+PS4 Proで高画質ゲーミング

2016年12月31日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII.jp

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 PCによる日常使いや3万円以下で購入できるミドルレンジクラスのビデオカードによるPCゲームを試してきたLGエレクトロニクスから登場した最安価格帯4K液晶ディスプレーの「24UD58-B」。特集の最後は大本命となる「PlayStation 4 Pro」(以下:PS4 Pro)を試してみた。

「24UD58-B」&「PS4 Pro」で4Kゲーミングや4K配信動画を堪能だ

 冒頭でも述べたが、「24UD58-B」のOSDメニューから「画質」→「画質調整」→「HDMI ULTRA HD Deep Color」を有効に設定すれば、「PS4 Pro」は解像度3840×2160ドット、リフレッシュレート 60Hz、カラーフォーマット RGB、HDCP 2.2で認識、表示できた。

「HDMI ULTRA HD Deep Color」を“オン”に設定すれば、「PS4 Pro」で4K解像度を満喫する準備は完了だ

 これで「24UD58-B」と「PS4 Pro」での4K解像度を堪能と行きたいところだが、覚えておきたい問題点もある。それが「PlayStation VR」(以下:PS VR)のプロセッサーユニット経由での4K液晶テレビとの接続。

 「PS4 Pro」の発売時から、PlayStation.Blogで公開されている“よくある質問”のQ&Aに記載されているのだが、「PS VR」のプロセッサーユニットがパススルー出力する4K映像信号のカラーフォーマットはYUV240のみになる。

 そのため、カラーフォーマットがRGBになる「24UD58-B」とのプロセッサーユニット経由の接続時は、解像度がフルHD(HDCP 1.4)になってしまう。

パススルーできる4K映像信号のカラーフォーマットがYUV240のみになるだけでなく、話題のHDRも非対応と、残念な点がある「PS VR」プロセッサーユニット

 面倒だが、「PS VR」使用時はケーブルを抜き差しする必要があるわけだが、筆者は「PS4 Pro」やプロセッサーユニットのHDMI端子が頻繁な抜き差しで破損するのを避けたかったため、HDMI延長ケーブルを用意。手間は同じだが、各機器の裏面に手を入れる必要がなくなる分、多少楽になった。

 なお、試したのはAmazonで見つけた4K/60pに対応した延長ケーブル「HORIC ハイスピードHDMI延長ケーブル 0.5m ゴールド タイプAメス-タイプAオス 4K 3D HEC ARC フルHD 対応 金メッキ端子 HDFM05-033GD」と、Premium HDMI Cable認証取得済みのバッファロー「BSHDPN」シリーズの1mmタイプ「BSHDPN10BK」を使用し、「PS4 Pro」→延長ケーブル→「BSHDPN15BK」→「24UD58-B」と接続。延長ケーブルを使わなかった時と同じく、4K/60p、HDCP2.2として認識、表示できた。

ケーブル長50cmのHDMI延長ケーブル。580円と手ごろな価格になっている

4K/60p、HDRの18Gbps帯域に対応するPremium HDMI Cable認証を取得している「BSHDPN」シリーズ。1mmで直販価格3218円と高価だが、将来のHDR対応液晶ディスプレーの導入を考えて導入

PS4ゲームの画質の違いをマスターしよう

 最新タイトルだけでなく、既存ゲームの4K解像度やHDRへの対応が進むPS4ゲーム。手軽に4K、高画質でゲームを楽しむなら、「PS4 Pro」のオススメ度は大。ここからは、4K液晶ディスプレー+「PS4 Pro」のメリットを感じられるゲームのスクリーンショットを見ていこう。

 比較に使用したゲームは「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」。画質設定に、フレームレートを重視したフルHDの「高フレームレート」、画質を向上させたフルHD、フレームレート30fpsの「視覚性向上」、4K、フレームレート30fpsの「4K解像度」の3つのモードが用意されているが、今回は「視覚性向上」と「4K解像度」で比較している。

「ライズ オブ ザ トゥームレイダー」の「4K解像度」モード

フレームレートを30fpsに抑え、画質を向上させた「視覚性向上」モード

 背景がくっきり描かれている「4K解像度」モードと違って、「視覚性向上」モードは全体的にぼやけている。

 光の処理も加わり、より差が顕著にわかるようになっている。とくに、髪の毛の滑らかさには目が引かれる。また、右腕や腰のライト、ピッケルのジャギーも目立っている。

 ゲームプレイ中に顔を見ることはあまりないのだが、ネックスレスや服の縦縞、ベルトなどの表現に注目だ。

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